2025-04-16 コメント投稿する ▼
「真面目すぎて心配」赤沢氏の訪米に懸念 小熊氏、米関税交渉で河野氏起用を提案
立憲・小熊氏、米関税措置を「不良のカツアゲ」と批判
小熊慎司議員は、米国が日本の自動車などに対して24%の追加関税を課す措置を、「無理難題で理論も滅茶苦茶だ」と指摘し、「不良少年のカツアゲだ」と強く非難した。また、米国の措置は世界貿易機関(WTO)協定や日米貿易協定に反しているとし、「真っ当でない相手に譲歩しては絶対に駄目だ」と政府の対応を厳しく批判した。
交渉役に「真面目な赤沢氏」で大丈夫か? 河野氏の起用を提案
小熊氏は、交渉役として訪米した赤沢亮正経済再生担当相について、「真面目で能力があるが、真面目な人が行って大丈夫かな」と懸念を示した。その上で、「河野氏が行った方が良かったのかなと思ったりする」と述べ、「変人」とも称される河野太郎前デジタル相のような柔軟な交渉スタイルが必要だとの考えを示した。
岩屋外相「一方的な譲歩はしない」冷静かつ毅然と交渉
これに対し、岩屋毅外相は「わが方が何か一方的に譲歩をするという姿勢で交渉に臨むということはない」と述べ、日米間で良い結論を導くことができれば他にも波及していくとし、「まずは冷静かつ毅然と米国側に伝えるべきことは伝えながら交渉が始まっていくと確信している」と強調した。
立憲民主党、日米通商問題対策本部を設置
立憲民主党は、米国の追加関税措置に対抗するため、「日米通商問題対策本部」を設置し、関連省庁からの聞き取りや影響分析を進めている。野田佳彦代表は、「国益をかけてしっかり交渉してほしい」と述べ、政府の対応を促すとともに、与野党での国会決議の実現を目指す考えを示した。
日米初協議、トランプ大統領も参加
4月16日、日米の関税問題に関する初協議が行われ、トランプ大統領も参加した。赤沢経済再生担当相は、米側が関税と為替、外交安全保障をリンクさせる意向を示しているとし、「米側が何を考えているか如実に分かってしまうので控えたい」と述べ、具体的な内容は明らかにしなかった。今後、閣僚級に加えて事務レベルでも協議を続け、次回の協議は4月中に開くことで調整されている。
今後の交渉の行方に注目が集まる中、日本政府の対応が問われている。