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青木島遊園地廃止
子どもの声への近隣住民の苦情などをきっかけに長野市が廃止を検討してきた公園「青木島遊園地」を巡り、荻原健司市長が、遊園地を改めて廃止する方針を示した。 青木島遊園地は2004年に地元区長会の要望を受けて整備し、隣接の学童施設などがグラウンド代わりに子どもたちを遊ばせてきた。 その後、1992年から隣接する家に住む男性が「子どもの遊ぶ声がうるさい」と苦情を市に訴えた。
子どもの声に苦情があった長野市の公園、市長が改めて廃止表明 存続求める声が多かったが…
吉田拓海記者(2022年3月2日付 東京新聞夕刊)
子どもの声への近隣住民の苦情などをきっかけに長野市が廃止を検討してきた公園「青木島遊園地」を巡り、荻原健司市長が、遊園地を改めて廃止する方針を示した。
青木島遊園地は2004年に地元区長会の要望を受けて整備し、隣接の学童施設などがグラウンド代わりに子どもたちを遊ばせてきた。その後、1992年から隣接する家に住む男性が「子どもの遊ぶ声がうるさい」と苦情を市に訴えた。男性がボール遊びの禁止や「5人以下で遊ばせてほしい」などと抗議。市は公園の利用を中止し、廃止の方針を決めた。こうした経緯を市議の一人がツイッターで投稿して波紋が広がり、存続を求める声が上がり、荻原市長は存廃の再検討を表明していた。
「私たちの決定することではなく、市の判断にお任せします」。今回の決定を受けて、苦情を寄せた男性はそう語った。昨年12月の取材には「公園をなくせとは一度も言っていないが、尋常ではない音がした」と話していた。
「1世帯の苦情で子どもたちの遊び場がなくなる」という構図に全国から市に意見が殺到し、多くは廃止に反対意見だった。地元区長によると、市と地元との意見交換の場でも反対の意見が多かっただけに、区長は「最初から結論が決まっていたという印象がぬぐえない」と指摘した。