2025-11-09 コメント投稿する ▼
横田美香氏が広島県知事初当選、県政史上初の女性知事誕生
横田氏は広島県政史上初の女性知事となり、全国でも歴代8人目の女性知事として注目されています。 2019年7月に農林水産省経営局就農・女性課長に就任し、2021年4月からは富山県副知事を3年間務めました。 その後、内閣官房内閣審議官を経て、2025年4月に故郷の広島県副知事に就任していました。 横田氏の当選により、中国地方では初の女性知事が誕生しました。
与野党相乗りで圧勝、投票率は低迷
今回の選挙では、横田氏が自由民主党、立憲民主党、国民民主党、公明党の推薦を受ける与野党相乗り体制で戦いました。対立候補として、日本共産党推薦の新日本婦人の会県本部委員・猪原真弓氏(64)と無所属の元会社員・大山宏氏(77)が立候補しましたが、横田氏が大差で勝利しています。
投票率は30.09%で、2021年の前回選挙(34.67%)を4.58ポイント下回りました。有権者の政治への関心の低さが改めて浮き彫りになっています。
「女性知事の誕生は時代の流れですね。これからどんな県政になるか楽しみです」
「湯崎知事の路線継承なら安心かな。農業政策に期待したい」
「投票率の低さが気になる。もっと県民が関心を持つべきだった」
「与野党相乗りってどうなの?対立軸がはっきりしない選挙だった」
「女性の視点で県政を変えてほしい。子育て支援をもっと充実させて」
農林水産省出身のエリート官僚
横田氏は1971年8月1日生まれで、広島県呉市の出身です。小学5年生から中学3年までをブラジル・リオデジャネイロで過ごし、その後広島大学附属高等学校、東京大学法学部を卒業しています。
1995年に農林水産省に入省後、水産物の国際交渉や食品安全基準の策定など幅広い業務に携わりました。特に農業分野の人材育成に力を入れ、若い世代や女性の農業参画支援に取り組んできた経験があります。
2019年7月に農林水産省経営局就農・女性課長に就任し、2021年4月からは富山県副知事を3年間務めました。その後、内閣官房内閣審議官を経て、2025年4月に故郷の広島県副知事に就任していました。
湯崎県政の継承と発展を掲げる
選挙戦で横田氏は、4期16年務めた湯崎英彦知事(60)の県政運営の継承と発展を前面に打ち出しました。具体的な政策として、農林水産業の生産力強化、若者や女性が住みたくなる地域づくり、地域の文化・歴史を活かした観光振興を掲げています。
農林水産省での豊富な経験を活かし、「農業を担う人々の減少は全国共通の課題」として、新規就農者の育成や農業の魅力発信に力を入れる方針を示しています。
一方、猪原氏は湯崎県政からの転換を主張し、子ども医療費助成の拡充や学校給食の無償化をアピールしましたが、与野党相乗りの横田氏の支持には及びませんでした。
中国地方初の女性知事誕生
横田氏の当選により、中国地方では初の女性知事が誕生しました。全国で見ると、現職の女性知事は山形県の吉村美栄子知事、東京都の小池百合子知事に次いで3人目となります。
広島県内で女性首長の誕生は、1999年4月に就任した旧湯来町(現広島市佐伯区)の中島正子町長以来、26年ぶりとなります。これまで男性が独占してきた知事職に女性が就くことで、県政に新たな視点が加わることが期待されています。
ジェンダー平等に関して横田氏は、富山県副知事時代に「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)の解消が重要」と指摘しており、将来的には「女性の登用」という言葉自体が不要になることを目標として掲げています。
横田氏は12月2日に知事に就任予定で、任期は4年間となります。農林水産業の振興と地方創生を柱とした新たな県政運営が注目されます。