2025-07-01 コメント投稿する ▼
元ロック歌手・世良公則氏、参院選に無所属出馬を表明 大阪選挙区に激震
芸能界から政界へ
世良公則氏が無所属で出馬表明
ミュージシャンで俳優としても知られる世良公則氏(69)が、7月20日に投開票される参議院議員選挙・大阪選挙区(改選数4)に無所属で立候補する意向を明らかにした。7月1日、大阪府庁での記者会見で正式に表明した。
世良氏は、1977年に「世良公則&ツイスト」として「あんたのバラード」でデビュー。その後、「銃爪(ひきがね)」などの大ヒットを飛ばし、昭和の音楽シーンを席巻した。ソロ活動後は俳優としても活躍し、ドラマや映画、舞台などで重厚な演技を見せてきた。
今回の政界進出について、世良氏は「今の日本に必要なのは、既成政党ではなく、しがらみのない本当の声を届ける人間だ」と強調。無所属という立場から、政党の支持に左右されない独自の政策訴求をしていく構えを見せた。
大阪選挙区に吹く“ロックの風”
無党派層の受け皿になるか
世良氏が出馬する大阪選挙区は、維新の会が強固な地盤を築く中で、他党候補や無所属候補がどれだけ存在感を示せるかが焦点となる。今回の選挙でも、既存政党の公認候補が並ぶ中、世良氏のような無所属候補がどこまで支持を集められるか注目されている。
「既存の政治に対して不満を持つ層がどれだけ動くか」が勝敗のカギだと選挙アナリストは語る。世良氏は、音楽活動や俳優業で培った知名度と発信力を武器に、街頭演説やSNSでの訴えを強めていくという。
会見では、具体的な政策にはあまり触れなかったものの、「税のあり方や教育、文化政策にも取り組みたい」と語り、減税の必要性にも言及する一幕があった。中でも「補助金や給付金ばかりではなく、まず国民の負担を軽くすることが筋だ」と話したことに、多くの支持が集まっている。
ネットでも賛否両論「ロックな候補」への反応は?
SNSでは、世良氏の出馬に対してさまざまな反応が見られた。
「『銃爪』の人が政治やるの?なんか熱い展開になってきた」
「既存政党に頼らない姿勢、今の日本には必要だと思う」
「芸能人の出馬は正直もういいかな…中身で判断したい」
「補助金じゃなく減税って言ってたのは評価したい」
「世良さんって俳優としてもいい演技するし、言葉に重みがある」
知名度の高さが票につながるかは未知数だが、「既成政党ではない」という点で一定の支持を集める可能性は十分ある。特に、若年層や無党派層をターゲットにすれば、従来の政治家とは異なるアプローチでの訴えが可能だ。
課題は政策の具体性と選挙戦略
世良氏が本当に“ロックな政治”を実現できるかどうかは、今後の選挙戦でどれだけ具体的な政策を提示し、有権者の心を掴めるかにかかっている。音楽や俳優活動で国民と接してきたとはいえ、政治の世界は別物だ。
加えて、無所属という立場はしがらみがない反面、選挙戦での組織的な支援を得にくく、地上戦で不利になることも多い。今後は、誰と連携するのか、どのような政策を打ち出していくのかが焦点となる。
また、国政に出る以上、安全保障、経済、社会保障などの基幹政策についてもしっかりとした見解が求められる。今後の街頭演説や公開討論会で、どれだけ説得力ある言葉を発信できるかが鍵だ。