2025-06-13 コメント: 1件 ▼
村松裕美市議「女性の安心と共生のために」 女性スペース利用に一石を投じた勇気ある訴え
見過ごされる女性の声に光を 村松市議の問いかけ
甲府市議会で6月13日、村松裕美市議がトランスジェンダー女性による女性スペース利用に関して、具体的な懸念を示す発言を行った。性自認に関する社会的理解が進む中で、長らく顧みられてこなかった「生来の女性たちの安心や権利」を守る視点からの発言に、多くの注目が集まっている。
「LGBT運動の広がりで、これまで男性だった方が女子風呂に入っている事例が増え、恐怖を感じる女性が多数いる」。村松市議は、現場で寄せられる素朴で切実な声を代弁した。性の多様性を認める風潮の中で、女性たちが自らの不安や違和感を口にしにくくなっている現状を「無言の圧力」として批判。公的空間でこうした発言がなされること自体、極めて稀な状況だ。
「こういう声を議場で堂々と代弁してくれたことに感謝したい」
「差別ではなく、現実的な“共生”のために必要な問いだと思う」
法整備なき空白 トラブル時の責任は誰が負うのか
村松市議は、現在の制度的な不備にも言及。女性専用スペースの利用に明確な法的基準が存在しない中で、「事故やトラブルが起きた場合、誰が責任を負うのか」という根源的な疑問を投げかけた。
厚生労働省の通達は「身体的特徴に基づく判断」としているが、各施設の判断に委ねられているのが実情だ。村松氏はこの点について、「施設職員が自己判断で対応を迫られる今の状況は、誰にとっても不幸だ」と述べ、法律による明確な指針の必要性を強調した。
さらに、「性別適合手術を受けた当事者の中には、配慮のために多目的トイレを自主的に使っている方もいる」と指摘。すべてのトランス女性が一様に女性空間の利用を求めているわけではない現実を示しつつ、「マナーある当事者の姿勢までも一部の極端な事例によって傷つけてはならない」とした。
「現場に責任を押し付けるのではなく、政治家として仕組みを提案してくれているのが頼もしい」
「お騒がせをお詫び」しつつも信念曲げず
村松市議は昨年、芥川賞作家・李琴峰氏の性自認に関する投稿で東京地裁に提訴されている。今回の市議会では「お騒がせしておりますこと、まずはお詫び申し上げます」と発言の冒頭で述べたが、女性の安心を守るという信念には揺るぎがなかった。
一部のSNSユーザーが、女性用浴場を巡るトランス女性の投稿に性的なニュアンスが含まれていることを例示し、村松氏は「生来の女性が好奇の目にさらされる事態も生じている」と主張。「誰の権利も侵さずに共生するためには、すべてを“許容”することだけが正解ではない」との立場を貫いた。
「“思いやり”だけで全てを済ませるのは現実的ではない。現場の声に耳を傾ける姿勢に共感する」
多数派の沈黙にこそ、政治が向き合うべき
村松市議の今回の発言は、トランスジェンダーや性的少数者を否定するものでは決してない。むしろ、共生を実現するために不可欠な「現場の声」を正面から取り上げたものであり、それこそが政治の本来の役割である。
今、「声を上げたら叩かれる」「差別だと糾弾される」という空気が、女性たちの不安をかき消してはいないか。村松氏のように、時に批判を受けながらも多数派の沈黙に光を当てようとする政治家の存在は、健全な民主主義のためにも必要な存在といえるだろう。
「女性が安心できる空間の確保は、ジェンダーに関係なく全員にとって大事なこと」