2025-06-12 コメント投稿する ▼
チームみらい、東京にみねしま侑也氏擁立 民主主義のアップデート掲げ政治改革へ挑む
“民主主義の再設計”を掲げ、若き挑戦者が登場
6月12日、新党「チームみらい」が東京都選挙区に擁立した参議院選挙公認候補予定者、みねしま侑也氏が記者会見に臨み、自らの決意と政策ビジョンを語った。開成高校から東京大学法学部を経て、外資金融、スタートアップ、上場企業の執行役員としてキャリアを積み上げてきた氏は、現在ロンドン・ビジネス・スクールでMBAを取得中だ。
記者会見でみねしま氏は、「私には5歳の息子がいます。次の世代に今の日本を引き継げるか、それが今の私の原動力です」と語り、政治参加の動機を明かした。
ロンドンでの多様な人々との対話を通じ、「日本は素晴らしい国だ」と称賛される一方で、「その日本を守り、次の世代にどう引き継ぐか」に対する責任感が自身の決意を固めたという。
「“日本を未来に残す”って表現に心を打たれた。今の政治家に欠けてる視点」
「対立じゃなく、対話を重視する政治。こういう人に期待したい」
民主主義を“アップデート”する2つの柱
みねしま氏が掲げる核心テーマは「民主主義のアップデート」だ。現在の政治には、「分断」「不透明さ」「無関心」が蔓延しているとし、それらを乗り越えるには構造的改革が必要だと強調。そのために掲げたのが、次の二つの柱である。
第一は「政治の透明化」。
「今の国会はプロセスが見えない。何がどう決まったのか分からないまま法律が通り、予算が配分されている」と現状を指摘。その上で、テクノロジーの活用により、法案審議の過程や予算の使途などを国民が“見える化”できる仕組みを導入すべきだとした。
第二は「多様な民意の吸い上げ」。
数年に一度の選挙だけでなく、平時から民意が反映される政治への転換を目指し、熟議プラットフォームやブロードリスニングを活用することで、「少数意見を見捨てず、多様性を尊重する仕組み」を構築すると述べた。
「技術と政治を結びつける発想が、他の候補と違って具体的」
「“透明な政治”って今さらだけど本質的。いま誰がやってる?」
“分断ではなく包摂を” 未来志向の政治姿勢
みねしま氏の発言には一貫して、敵味方を作らず、分断を煽らない姿勢がにじんでいた。記者会見では「政治には緊張感は必要だが、対話を拒否してはいけない。他党とも連携し、必要な改革は一緒に進めていく」と語り、柔軟で実務的な姿勢も示した。
また、「誰かを貶めて得点を稼ぐ政治」から、「誰もが前を向いて進める政治」へ転換する必要性を強調。改革そのものも社会的合意のうえに築くべきだとの考えを示した。
この姿勢は、近年の“ポピュリズム的政治手法”とは一線を画すものであり、若い世代からは新鮮に映っている。
「この人、理想だけじゃなくちゃんと仕組みとして語ってる。信用できそう」
テクノロジーと行政の接続で“政治を再設計”
みねしま氏は、マネーフォワードなどのIT企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進してきた経験を活かし、「行政のデジタル化」と「政治参加の設計」を結びつける新しい視点を持ち込んでいる。
具体的には、立法過程の可視化やAIを使ったパブリックコメントの収集、多言語対応の熟議プラットフォーム整備など、すでに世界の民主主義先進国で試みられている手法を日本でも導入し、国民の政治参加の裾野を広げると訴える。
「今後の日本は、少子高齢化と人口減少によって否応なく制度改革を迫られる。その時に、“見えない政治”のままでは乗り越えられない」と危機感を露わにした。
“古い政治”の終わりに向けて
最後に、みねしま氏は「自分の原動力は未来世代への責任だ」と語った。
日本が世界から称賛される国であることに誇りを持つ一方、それを次世代に渡すためには、「政治の仕組みそのものを再設計する勇気と知恵が必要だ」と断言。チームみらいとともに、新しい世代の政治の扉を開く覚悟を表明した。
「民主主義は、自動で前に進むものではない。私たち一人ひとりが前を向いて歩み出さなければならない」。その言葉には、旧来の政界の枠を超え、現代的で包摂的な政治を志す気概が感じられた。
今後の選挙戦で、みねしま侑也氏の訴えがどこまで都民に届くのか。若き挑戦者の一挙手一投足に注目が集まる。