2025-09-20 コメント投稿する ▼
杉田水脈氏「ダントツではない」と反論 今井絵理子氏との票差とランキングの真実
このランキングでは、杉田氏は2位という結果でしたが、記事内では「1位に大差をつけられての2位」と表現されていました。 杉田氏の「ダントツではない」という発言は、この点に着目していると考えられます。 杉田氏の場合、ランキングを引用しながら「ダントツではない」と明確に指摘することで、印象操作に対抗する姿勢を示しました。
杉田水脈氏の反論とランキングの背景
自民党の杉田水脈元衆院議員(58)は、2025年9月20日に自身のX(旧ツイッター)で「ダントツではないみたいです」と投稿しました。これは2023年12月に発表された「女性自身」の「嫌いな女性政治家ランキング」を引用した上での反応です。このランキングでは、杉田氏は2位という結果でしたが、記事内では「1位に大差をつけられての2位」と表現されていました。杉田氏はこれを踏まえ、「未だこの手のランキングで一位になったことがありません。一度はなってみたかったです」とも書き加え、ユーモラスな絵文字を用いながら、あくまで淡々とした反論を展開しました。
この投稿が注目を集めた背景には、直前に行われたやり取りがあります。杉田氏は19日、自民党総裁選への立候補を表明した高市早苗前経済安全保障担当相を支持する発言をしており、「今回も杉田水脈は、高市早苗先生を応援します」とXに書き込みました。これに対してある一般ユーザーが「初の女性首相が遠のいてしまった。杉田先生には小泉さんを応援して頂きたかった」と反応。杉田氏は「貴方は高市先生を応援してくださっているのですか?ありがとうございます 私も貴方と同じく、高市先生を応援したいです」と返しました。ここまでは丁寧なやり取りでしたが、その後に別のユーザーが「杉田水脈さんと一緒は嫌みたいですねぇ。国民から見て、ダントツに下から一番人気議員さんでしたからね」と皮肉を投稿し、議論が広がるきっかけとなりました。
「嫌いな女性政治家」ランキングの詳細
このランキングは「女性自身」が2023年12月16日に公開した調査結果に基づきます。対象は全国の20歳以上の女性500人で、「嫌いな女性政治家」「一番嫌いな女性政治家」を選ぶ形式でした。集計の結果、1位は今井絵理子参院議員(自由民主党)で117票を獲得。2位は杉田水脈氏の57票、3位は同じく自民党所属の生稲晃子参院議員で43票でした。1位と2位の差は60票あり、票数比では今井氏が杉田氏を倍以上引き離していました。記事では「ダブルスコア以上」という表現が用いられ、この差が「大差」と解釈されたのです。
しかし、ランキングはあくまで500人規模のアンケートに基づくものであり、全有権者の意識を正確に反映したものではありません。票数が限られている中での60票差が「ダントツ」と呼べるかは解釈が分かれます。杉田氏の「ダントツではない」という発言は、この点に着目していると考えられます。すなわち、自身が「最も嫌われている」と一方的に断じられることへの異議申し立てなのです。
SNS上の反応と皮肉の応酬
SNSの世界では短い言葉や強い表現が拡散しやすく、「ダントツ」「下から一番人気」といったフレーズは印象を左右しやすい傾向があります。今回も、ランキング結果を踏まえた皮肉交じりの投稿が注目を集めました。ユーザーのコメントはしばしばデータよりも印象を重視するため、政治家本人が訂正を加える場面が増えています。
杉田氏の場合、ランキングを引用しながら「ダントツではない」と明確に指摘することで、印象操作に対抗する姿勢を示しました。さらに「一度はなってみたかった」という自嘲気味のユーモアを加えた点も特徴的です。これにより、批判をそのまま受け止めるのではなく、数字に基づく説明と軽妙な自己表現を組み合わせる対応となりました。
嫌いな女性政治家ランキングで杉田水脈氏は2位
1位の今井絵理子氏とは60票差のダブルスコア
SNSでは「下から一番人気」という皮肉が飛び交った
杉田氏は「ダントツではないみたいです」と反論
「一度は一位になってみたかった」と自嘲も交えた
言葉の力と政治家の立場
今回の一件は、ランキングやSNS上の表現が政治家の評価に直結する現代の情報環境を映し出しています。「ダントツ」という言葉は辞書的には「断然トップ」の略で、圧倒的に突出した差を意味します。しかし実際のランキングでは、1位と2位に票差があるものの、全体の投票数を考えれば必ずしも突出した差とまでは言えない状況でした。杉田氏の反論は、こうした言葉の使われ方に対する一つの問題提起と見ることもできます。
また、政治家がSNSを通じて直接有権者や批判者に応答することが一般化しており、発言の一つひとつが注目を集めやすくなっています。批判や皮肉をそのまま受け流すのではなく、データや事実を基に反論する姿勢は、政治家としての自己防衛であり、同時に有権者への説明責任の一環ともいえるでしょう。ランキング結果そのものが今後の政治的な評価に直結するわけではありませんが、イメージ戦略の観点からは無視できない存在感を持ち続けています。
世論調査と印象のギャップ
世論調査やランキングは一つの指標に過ぎず、必ずしも政治的な影響力や実際の支持基盤を反映するものではありません。しかしメディアやSNSで取り上げられると、イメージが固定化される危険があります。杉田氏のケースはまさにその典型であり、実際の票数以上に「嫌われている」という印象が拡大されてしまうリスクがありました。
こうした背景を踏まえると、杉田氏の「ダントツではない」という発言は単なる自己弁護ではなく、数字に基づく客観性を強調するための戦術だったと理解できます。ユーモアを交えつつ事実を提示することは、否定的な印象を和らげ、一定の共感を得る手段にもなり得ます。