2025-04-03 コメント投稿する ▼
「引くつもりはない」立憲・藤原議員、“学説の捏造”発言で波紋広がる
問題の発言とその真意
事の発端は3月27日、衆議院憲法審査会。藤原議員は、審査会で配布された衆議院法制局作成の資料について、「学説の捏造と言われても仕方がない」と述べた。
その理由として、法制局の資料が「学説を細かく分断して紹介し、改憲派の議員らを誤解させかねない構成になっている」と指摘した。さらに、「実際には存在しないような憲法学説が紹介されている」とも主張した。
一連の発言に対しては、その場にいた議員だけでなく、各党の重鎮からも厳しい声が上がった。
党内外から飛び交う苦言
4月3日に開かれた次回の憲法審査会では、藤原氏の発言を問題視する声が相次いだ。自民党の船田元・与党筆頭幹事は「礼を失する発言で、到底容認できない」と強く非難。
一方、同じ立憲民主党の枝野幸男氏も、「事務方を非難するのは筋違いだ」と苦言を呈した。さらに、立憲の武正公一・野党筆頭幹事も「不適切な発言だった」と述べ、党内からも藤原氏に対する距離感が見え隠れする。
藤原氏は初当選したばかりの新人議員だが、いきなり火の玉ストレートのような発言で政界の注目を集める形となった。
SNSで強気の投稿、「引く気はない」
その後も藤原氏は態度を変えていない。4月3日、X(旧Twitter)に「私は引くつもりはない」と明記。「重要な立法事実が省かれ、あたかも議員の発言が学説のように記載されている。学者が唱えていない説まで紹介されており、資料として不適切だ」と、自らの主張を改めて展開した。
一部では、藤原氏の発言が「裏方」つまり法制局の職員に対する攻撃と受け取られかねない点を問題視する声もある。立憲民主党としても今後の対応に頭を悩ませる事態となっている。
今後の憲法審に影響も
衆院憲法審査会は、憲法改正に向けた議論の入り口とも言える重要な場だ。そうした舞台で、手続きや中立性を支える法制局の資料を「捏造」と切って捨てた藤原氏の発言は、今後の議論の空気にも影響を及ぼしかねない。
「学説の捏造」発言をめぐる一連の動きは、単なる“言葉の選び方”だけでなく、議会におけるルールや信頼のあり方を問う問題でもある。藤原氏が信念を曲げない以上、次なる審査会での動きにも注目が集まりそうだ。