2025-04-23 コメント投稿する ▼
社民党、都議選中央区に愛みち子氏擁立 「誰も取り残さない街へ」福祉重視を訴え
中央区選挙区に愛みち子氏を擁立
社民党の福島みずほ党首は4月23日、参議院議員会館で記者会見を開き、今年6月に実施される東京都議会議員選挙(都議選)に向け、新たな公認候補を発表した。中央区選挙区には、新人の愛みち子氏を擁立する方針を明らかにした。
愛氏は地域に根差した活動を続けてきた人物であり、中央区での子育て支援や高齢者福祉、防災強化を主要政策に掲げる予定である。会見で福島党首は「愛みち子さんは、地域で困っている人たちの声を丁寧に拾い上げ、都政に反映させていく力のある方だ」と強く期待を寄せた。
中央区は定数1の激戦区であり、社民党としては長らく議席確保が難しい状況にあったが、今回、新たな挑戦に打って出るかたちだ。
市民目線を掲げて政策提案へ
愛氏はこれまで、子育て世代や高齢者、障がい者の支援活動に携わってきた経験を持つ。とくに中央区は人口増加が続く一方で、保育施設や高齢者福祉の整備が追いつかない課題を抱えており、愛氏は「誰も取り残さない街づくり」を目標に掲げる。
また、防災にも力を入れる考えで、首都直下地震などを想定した避難所整備、防災拠点の強化を訴えていく方針である。記者会見では「中央区に暮らす一人一人の声を聞き、安心して暮らせる都政を実現したい」と力強く語った。
女性の声を都政へ反映 選択的夫婦別姓も訴え
福島党首は同時に、選択的夫婦別姓制度の実現に向けた社民党の取り組みにも言及。愛氏も「家族のあり方は多様であり、選択的夫婦別姓の導入は急務」と述べ、女性や若い世代の権利向上にも意欲を示している。
また、中央区は若い子育て世代が多く住む地域でもあることから、「家族に関する選択肢を広げ、誰もが生きやすい社会をつくるため、都政から変えていきたい」と訴えた。
「福祉優先の都政」実現に意欲
さらに愛氏は、国政レベルで進む防衛費拡大への懸念も示し、「本来、都民のくらしや福祉に使うべき財源が、武器購入に偏っている現状は問題だ」と指摘。「都政の現場から、命と生活を守る政治を訴えたい」と意気込みを語った。
福島党首も、「今の政治は、生活よりも軍事優先に傾いている。愛みち子さんのような生活者目線の候補が必要だ」と強調し、全面支援を表明した。
- 社民党は中央区選挙区に新人・愛みち子氏を公認擁立。
- 愛氏は子育て・高齢者支援、防災強化を主要政策に掲げる。
- 選択的夫婦別姓制度の推進にも強い意欲を示す。
- 防衛費偏重に懸念を示し、「生活重視の都政」を訴える方針。