2025-07-08 コメント投稿する ▼
石垣市長選に砥板芳行氏が出馬表明 「長期政権の弊害を断ち切る」中山市政に決別訴え
石垣市長選に砥板芳行氏が出馬へ 「長期政権に終止符を」前市政への対決姿勢鮮明に
「これ以上の継続は許されない」長期政権への強い危機感
2024年8月17日に投開票される石垣市長選に向けて、現職市議の砥板芳行氏(55)が出馬の意向を表明した。8日までに報道各社の取材に応じたもので、市民団体「明日の石垣プロジェクト(明日プロ)」からの立候補要請を受けた形だ。同団体は10日に総会を開き、正式に擁立を決定する見通し。
砥板氏は、15年にわたり石垣市政を担ってきた中山義隆前市長の長期政権について、「二元代表制の否定」「独善的な市政運営」「選挙による延命策」などを厳しく批判。「地方自治の理念を破壊するような手法に、これ以上目をつぶるわけにはいかない」と語り、強い決意をにじませた。
「15年は長すぎる。そろそろ市民の手に政治を取り戻す時」
「選挙が“政権維持の道具”になってるって鋭い指摘」
「長期政権って腐敗しやすいんだよな…」
「トップが変わらないことで見えなくなる問題は多い」
「二元代表制って大事。議会が機能してない市政は怖い」
「台湾有事」を口実に進む防衛強化に懸念も
砥板氏は、石垣市を取り巻く安全保障環境についても言及。とくに「台湾有事」を前提とした国防強化の動きに対し、「住民の合意形成を欠いたまま、日米共同訓練や長射程ミサイル配備が進められている」と警鐘を鳴らした。
また、「避難計画が具体性を欠いており、市民の不安は解消されていない」と指摘。軍事の強化が一方的に進む中で、「命を守るべき自治体の役割が置き去りにされている」として、「市政が市民の側に立って、国に物申す役割を取り戻す必要がある」と訴えた。
「防衛だけが先走ってて避難計画はスカスカって本末転倒」
「自衛隊配備はいいとしても、住民の声を無視しないで」
「“台湾有事”を盾に国がやりたい放題なのが怖い」
「市長が防衛政策を白紙委任してるのは無責任」
「島の未来を軍事で決めないでほしい」
市長選は三つどもえの構図か
今回の市長選にはすでに、市議の箕底用一氏(44)が出馬を表明している。さらに、中山前市長も、16日に予定されている自民党石垣市支部の候補者選考委員会の決定を待って出馬の意思を示す見通し。これにより、市長選は現職・保守系・野党系の三つどもえの構図となる可能性が高まっている。
砥板氏は、2010年に市議に初当選し、現在4期目。2022年の市長選にも挑戦しており、地域課題や市政運営に精通した“実務派”として一定の支持基盤を持つ。前回選挙では中山氏に敗れたが、今回の市政空白と政権交代機運がどう影響するかが鍵を握る。
変化を求める市民の声に応えられるか
前市長の「失職」という異例の展開を受けての市長選だけに、市民の間では「これまでの政治を続けるのか、それとも変えるのか」が最大の争点となる。砥板氏は「市政を市民に取り戻す」と明言しており、その姿勢がどこまで浸透するかが注目される。
また、防衛や避難政策といった国政との関係にも独自の立場を打ち出しており、「国に追従しない自治体の姿勢」を示せるかも、大きな争点のひとつだ。