2025-04-27 コメント: 2件 ▼
国民民主・多田ひとみ氏「就職氷河期世代支援を必ず実現」参院選・兵庫選挙区で訴え
国民民主党の多田ひとみ氏は、自身のX(旧Twitter)アカウント(@hitomi_tada0507)にて、参議院選挙(兵庫選挙区)に向けた決意表明を行った。投稿では、自らも就職氷河期世代の一員であることに触れ、当時の切実な思いを赤裸々に語っている。
「私は今年45歳になります。就職氷河期の真っただ中、『私なんて就職できないかもしれない』と怯えながら、お年玉も一円も使わず必死に貯めたお金で国家公務員試験の予備校に通いました」
と、多田氏は当時の不安な心情を振り返った。
運よくやりがいのある仕事に就けたものの、「私より優秀な友人たちが夢を諦め、苦しむ姿をたくさん見てきました」と述べ、自身が抱える世代の痛みを共有。そのうえで、
「だから就職氷河期世代への支援を必ず実現させます。就職氷河期世代の皆様の涙を未来の笑顔に変えるために」
と、支援拡充への強い意志を表明している。
背景:就職氷河期世代とは
就職氷河期世代とは、1990年代後半から2000年代初頭にかけて、バブル崩壊後の不況下で新卒採用の門戸が極端に狭まった世代を指す。一般に1970年~1985年頃生まれの世代が該当し、正社員登用の機会を逃したまま非正規雇用に留まるケースも多く、現在でも経済的困難やキャリア形成の壁に直面している。政府も対策を打ち出してきたが、支援策の対象が狭いなど課題が残っている。
多田氏の提案する支援策とは
現時点で多田氏が具体的に掲げる政策案はX投稿では明言されていないが、国民民主党としては過去に「就職氷河期世代支援法案」の整備や、再就職支援・職業訓練の強化を提案してきた経緯がある。多田氏もこれに沿った、実効性ある支援策の拡充を目指すものとみられる。
国民民主党は、2025年の参院選で「生活者の声を直接政治に届ける」ことをスローガンに掲げており、氷河期世代支援はその中心政策の一つと位置づけられている。兵庫選挙区は現職に加え与野党の有力候補が乱立する激戦区となる見通しで、多田氏はこの政策を武器に支持拡大を狙う構えだ。
自身も苦難を経験したからこそ、多田ひとみ氏は「共感」と「実効性」の両立を訴えている。就職氷河期世代支援は日本社会全体の持続可能性にも関わるテーマであり、参院選を通じた議論の深まりが期待される。