2025-04-20 コメント投稿する ▼
「対決より対話を」――国民民主、元官僚の多田ひとみ氏を擁立 泉房穂氏と決別し独自候補へ
国民民主党、兵庫選挙区に多田ひとみ氏を擁立 泉房穂氏との決別
国民民主党は、2025年夏に行われる参議院選挙の兵庫選挙区(改選数3)に、元経済産業省官僚の多田ひとみ氏(44)を擁立する方針を固めた。同党は当初、前明石市長の泉房穂氏(61)の支援を検討していたが、泉氏の発言を問題視し、独自候補の擁立に踏み切った。
多田ひとみ氏の経歴と抱負
多田氏は大阪府出身で、同志社大学商学部を卒業後、2003年に経済産業省に入省。2008年に退職後、公認会計士試験に合格し、東京の監査法人に勤務していた。20日に神戸市内で行われた記者会見で、多田氏は「経済産業省論破より議論、対決より対話を重んじる政治に戻したい。女性ならではの穏やかさ、皆さんとわかりあう姿勢で政治に挑んでまいりたい」と述べ、穏健な対話型の政治姿勢を強調した。
泉房穂氏との決別の背景
国民民主党兵庫県連は、立憲民主党兵庫県連や連合兵庫とともに、泉氏を推薦する方向で調整していた。しかし、泉氏が3月24日の出馬会見で「魅力的な政党がない」と発言したことを受け、国民民主党の玉木雄一郎代表が「公党に対する敬意を欠いた」と批判。これにより、同党は泉氏の支援を撤回し、独自候補の擁立に方針を転換した。
兵庫選挙区の情勢
兵庫選挙区では、自民党現職の加田裕之氏(54)、公明党現職の高橋光男氏(48)、共産党新人の金田峰生氏(59)、参政党新人の藤原誠也氏(36)らが立候補を表明している。また、日本維新の会も候補者を擁立する方針を示しており、激戦が予想される。
- 国民民主党は、参院選兵庫選挙区に多田ひとみ氏を擁立する方針を固めた。
- 当初支援を検討していた泉房穂氏の発言を問題視し、支援を撤回。
- 多田氏は元経済産業省官僚で、公認会計士の資格を持つ。
- 兵庫選挙区では、複数の政党が候補者を擁立し、激戦が予想される。