共産・中山滋賀県議が「人殺しの訓練」発言を謝罪 本会議で正式に陳謝、自衛隊家族会が抗議

2025-04-25 コメント投稿する

共産・中山滋賀県議が「人殺しの訓練」発言を謝罪 本会議で正式に陳謝、自衛隊家族会が抗議

本会議で正式に謝罪


共産党の中山和行滋賀県議が25日、県議会の本会議で自らの発言について謝罪した。問題となったのは、今年3月の県議会で陸上自衛隊の訓練を「人殺しの訓練」と表現した発言だ。中山氏は「不適切な発言であったと深く反省している。自衛隊家族会、自衛隊員、関係者の皆さまに心よりおわび申し上げます。申し訳ありませんでした」と述べ、頭を下げた。

発言の経緯と波紋


問題の発言は、3月19日に開かれた県議会本会議で飛び出した。中山氏は、昨年7月に高島市の陸自饗庭野(あいばの)演習場で行われた日米共同訓練について「まさに人殺しの訓練だ」と断じ、「人殺しのための訓練をやめることが、住民や隊員の命を守ることにつながる」と発言していた。

この発言を受け、滋賀県自衛隊家族会は4月15日、県議会議長に対し正式な抗議文を提出。「職業差別にあたる」として強く反発した。共産党県議団の節木三千代代表も18日の議会運営委員会で「不適切だった」と陳謝し、議長からは節木氏に対して口頭で厳重注意がなされていた。しかし、その謝罪は議事録に残らない非公式なものであったため、本会議での中山氏自身による謝罪が求められていた。

党本部も「不適切」と明言


発言から数日後の21日には、共産党の小池晃書記局長も記者会見で「発言は不適切だった」と言及。党としても一定の距離を置く姿勢を示していた。

高まる自衛隊への支持と発言の重み


自衛隊をめぐっては、災害派遣や国際貢献などを通じて国民からの信頼が厚く、内閣府の世論調査(令和4年11月)では、自衛隊に「良い印象を持つ」と回答した人が90%を超えている。そうした中での今回の発言は、県民や関係者の間で強い違和感と反発を生んだ。

SNS上でも、「職業に対する侮辱だ」「現場の自衛官たちの思いを踏みにじっている」といった声が多く上がり、議会外でも注目を集めていた。

議員の言葉の責任が問われる時代


戦争や平和、安全保障をめぐる議論は多様であってよい。しかし、公共の場で発言する立場にある政治家が、個人や集団の尊厳を損なうような表現を用いることには、常に説明責任と慎重さが求められる。

今回の件は、言葉の力と重みを再認識させる出来事だった。議会の場で発した言葉が持つ影響力を、議員たちが改めて見つめ直す契機となるかが問われている。


- 共産党の中山和行県議が「人殺しの訓練」発言を本会議で正式に謝罪
- 発言は日米共同訓練に対する批判の中で行われたもの
- 自衛隊家族会や県民からの抗議を受け、共産党県議団も謝罪
- 共産党本部も「不適切」と認める

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2025-04-25 11:51:29(藤田)

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