2025-04-18 コメント: 1件 ▼
「人殺しの訓練」発言に抗議殺到 共産・中山県議の暴言に自衛隊家族会が怒りの声
「人殺しの訓練」発言に波紋 共産・中山県議に自衛隊家族会が強く抗議
滋賀県議会での不用意な一言が、今、大きな波紋を広げている。
共産党の中山和行県議が3月19日の本会議で、自衛隊の訓練を「人殺しの訓練」と繰り返し表現したことに対し、県自衛隊家族会が「自衛隊員への重大な侮辱であり、職業差別にもつながる」として、強い抗議の申し入れを行った。18日には、同家族会が有村國俊議長宛てに正式な文書を提出したことが明らかになった。
請願討論で飛び出した極端な表現
中山県議の発言が出たのは、陸上自衛隊の饗庭野(あいばの)演習場(高島市)で行われた実弾射撃訓練の中止を求める請願に関する討論の場だった。中山氏は、日米共同で行われる訓練について、「人殺しの訓練」「人殺しのための訓練」と繰り返した。
軍事訓練への批判や慎重論を唱えること自体は、政治家としての信念や立場の一つとして理解されうる。しかしながら、公共の議場で、しかも自衛官という公務に従事する人々を「人殺し」と断じるような物言いは、表現の自由の範囲を逸脱しているとの声が多い。
「家族の誇りを踏みにじった」強まる怒り
これに対し、県自衛隊家族会は「発言は、任務に誇りを持って働く隊員とその家族の心を踏みにじるものであり、看過できない」として、抗議文を提出。中山氏本人には反省の言葉がないまま、騒動は拡大している。
県議団が謝罪も…本音はどこに?
共産党県議団の代表である節木三千代県議は18日、議会運営委員会で「不適切な発言だった。おわびしたい」と謝罪したものの、発言当事者である中山県議からの直接的な謝罪や釈明は今のところない。
議長の有村國俊氏は、節木氏に対して口頭で厳重注意を行ったと説明し、「あとは当事者間での対応が重要」と述べているが、こうした対応で納得する国民がどれほどいるだろうか。
現実を直視しない姿勢に疑問
現代の自衛隊は、災害救助や国際協力活動にも積極的に関わり、国民の信頼を得てきた存在である。「人殺し」というレッテル貼りは、そのような努力や現場の現実を無視した極端な決めつけに過ぎない。
言葉には力がある。政治家の発言には、常にその影響力と責任が伴う。今回の一件は、政治的立場にかかわらず、国会や地方議会の場に立つ者すべてが重く受け止めるべきだろう。