「憲法9条は鉄骨仕様に組み直せ」菅野志桜里氏が提言 戦争放棄維持・自衛権明記の改正論に注目

2025-05-03 コメント投稿する

「憲法9条は鉄骨仕様に組み直せ」菅野志桜里氏が提言 戦争放棄維持・自衛権明記の改正論に注目

憲法9条を「鉄骨仕様」に 菅野志桜里氏がリベラル視点から改正論を提起


元衆議院議員で弁護士の菅野志桜里氏(旧・山尾志桜里)が、憲法9条をめぐる議論に一石を投じた。自身のX(旧Twitter)で、「ガラス細工につき素人は触るな」とされてきた憲法9条の扱いに異議を唱え、国民全体での現実的な議論の必要性を強調している。

「国を守る法的基盤は、脆いガラス細工から骨太の鉄骨仕様に組み直した方がいい」


と菅野氏。具体的には、戦争放棄を定めた1項はそのままにしつつ、戦力不保持・交戦権否認を掲げた2項を見直し、「自衛権の統制」に関する明確な条文に改めるべきだという考えを提示した。

「素人排除」の憲法論議に疑問


これまでの憲法改正論議を振り返り、菅野氏は護憲派(主に左派)と改憲派(主に右派)による“プロ同士の議論”が続いてきたと批判。

「この80年間、護憲派玄人と改憲派玄人は議論のための議論を続け、素人の意見は排除されてきた」


そして、政府はその空白を埋めるように解釈改憲を積み重ね、結果として「常識では理解できない“ガラス細工”の9条」が仕上がったと語る。

国民の感覚が変わりつつある


時代の変化も菅野氏の問題意識の背景にある。アメリカへの過度な安全保障依存が限界を迎えつつある中、国民は無関心ではいられなくなっていると指摘。

「日本国民は健全な素人感覚でその変化を感じとっている。“自分の国は自分で守る”ための議論を問いかければ、関心はさらに高まる」


このように菅野氏は、憲法改正を「右でも左でもない“真ん中”の政策」として再定義し、安全保障の議論を“専門家だけの聖域”から解き放つことが、むしろ国民の権利と主権を守る道だと提案している。

ネット上の反応


XなどのSNSでは、菅野氏の発信にさまざまな声が集まっている。

「これほど真ん中からの9条改正論は珍しい。丁寧な議論が必要だと思う」
「9条2項の限界は見えてきている。現実とのズレを直視すべき」
「憲法に触れるのは怖いが、避けてばかりでは国を守れない」
「戦争放棄は守るべき。でも現実的な防衛は必要だよね」
「今の政府解釈が一番不健全。だったら明文化したほうがいい」


本格的な自律の時代へ


2025年、戦後80年を迎える日本。戦争を経験していない世代が社会の中心を担い始める中で、これまでの「タブー」が問い直されつつある。菅野氏の呼びかけは、リベラル層にとっても保守層にとっても無視できない内容だ。

「時代も意識も大きく変わり始めた今、いよいよ日本の本格的な自律が試されます」


と締めくくられた投稿は、今後の憲法論議において“市民の声”をどう取り込んでいくかという新たな課題を浮き彫りにしている。

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2025-05-03 15:02:57(うみ)

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