2025-03-25 コメント投稿する ▼
宮古市議、農地違反転用問題で辞職勧告も辞職拒否
問題の背景
粟国市議は、農地を違反転用してヤードとして使用していたことが発覚。農地法や農振法に基づく規定に違反し、アスファルトで舗装を行っていた。隣接する進入路にもアスファルトを敷くなど、農地の転用は拡大しており、これに対して市や県が原状回復を求める勧告を行っている。2016年に市や県が違反転用を確認したが、その後も改善はなされていない。
議会内での対応
3月定例会では、複数の市議がこの問題について取り上げ、粟国市議に対する非難が相次いだ。21日の市議の質問で、農地法に基づく原状回復を求める勧告に対し、粟国市議は「違法な勧告だ」とする弁明書を提出。その内容からも反省の色は見られず、議会内での批判が高まった。
議会空転と抗議
24日の一般質問で、粟国市議が発言を開始すると、野党市議は一斉に退席。退席した市議は、「反省が見えない」粟国市議への抗議として、議場を離れた。与党市議からも「責任を明確にすべきだ」との声が上がり、議会は一時的に休憩に入る事態となった。議会再開後も、野党市議は議場に戻らず、議会内の対立は深刻化した。
異例の辞職勧告決議
25日、粟国市議に対する辞職勧告決議が採決され、粟国市議が退席した状態で全会一致で可決された。この決議には、粟国市議が所属する会派「自民」の議員も賛成に回るという異例の展開となった。しかし、粟国市議は記者団に対し、「辞職はしない」と開き直り、「違反だとは思っていない」と主張。司法に判断を仰ぐ考えを示した。
市民からの強い反発
粟国市議に対する市民の反発も強く、農地違反転用問題は市内で広く報じられている。市や県は再三、原状回復を求めてきたが、未だに改善は確認されておらず、問題は長期化している。自民党県連は、昨年10月に粟国市議を除名処分とする決定を下しており、政治的な対応も進んでいる。