2025-03-31 コメント投稿する ▼
三重県議・吉田紋華氏に8000件超の殺害予告 SNS投稿が発端か「恐怖を感じた」
■ 8000件以上の殺害予告メール
問題のメールは、3月28日午後8時ごろから31日午後4時ごろまでの間に、県議会事務局の総務課と企画法務課に送られた。内容は「いい歳して非常用ナプキンを持ち歩かない吉田あやか議員を殺害します」といったものだった。メールは途切れることなく送り続けられ、その総数は8000件以上に上った。
吉田議員は事態を受けて警察に被害申告を行い、すでに受理されている。現在、警察が送信者の特定を進めているという。
■ 吉田議員「恐怖を感じた」
吉田議員は31日に記者会見を開き、「率直に言って、恐怖を感じました」と胸の内を語った。さらに、今回の一連の出来事が、自身のSNS投稿が発端になっているとの認識を示した。
「生理用品を持っていないことを責められるべきではありません。『わがままだ』と批判し、黙らせようとする人たちに対しては、私はこれからも声を上げていきます」
こうした発言からも、吉田議員がこの問題を社会的な課題として捉え、今後も発信を続ける意志を持っていることがうかがえる。
■ 社会的影響と今後の展開
今回の事件を受け、SNS上では吉田議員を支持する声や、殺害予告という手段で言論を封じようとする行為への批判が相次いでいる。また、「公共施設に生理用品を設置することがなぜ問題視されるのか」といった議論も活発になっており、今回の事件が社会に与えた影響の大きさがうかがえる。
警察は現在、送信者の特定を急いでいるが、8000件以上のメールが同じアドレスから送られていることを考えると、個人の単独犯なのか、あるいは組織的な嫌がらせなのか、捜査の進展が注目される。
一方で、公共施設での生理用品の設置については、全国的に導入が進んでいる自治体もある。この事件をきっかけに、三重県でも改めて議論が深まることが予想される。
殺害予告という卑劣な手段で個人を攻撃することが許されるはずもなく、警察の捜査結果が待たれるところだ。