2025-03-12 コメント: 1件 ▼
「杉田水脈氏の公認、撤回すべき」勝部議員が追及 石破首相は応じず
■ 勝部議員の主張
勝部氏はまず、杉田氏の過去の言動に言及。
- 杉田氏はアイヌ民族に対する差別的発言を繰り返し、法務当局から人権侵犯と認定されている。
- 2021年の衆院選では派閥の裏金問題もあり、公認が見送られた。
- そのような人物を公認することは、北海道民全体への侮辱であり、到底容認できない。
「自民党は、杉田氏の言動がどれほどの人々を傷つけ、分断を生んできたか、理解しているのか」と問いただし、「公認を撤回すべきだ」と強く求めた。
■ 石破首相の対応
一方の石破首相は、自民党の公認プロセスに触れながら、次のように答弁した。
- 杉田氏の公認は、本人の申請を受け、党の選挙対策委員会の審査を経て決定した。
- 公認の是非は最終的に有権者が判断するべき事柄である。
- 党の内部運営に関わる事項であるため、詳細については回答を控える。
勝部氏の問いかけには正面から応じず、「選挙で判断してもらう」という姿勢を貫いた。
■ 杉田氏の過去の発言とその影響
杉田氏は過去に、アイヌ民族やLGBTQに関する差別的発言を繰り返し、物議を醸してきた。2023年11月には札幌法務局から「人権侵害」に当たると認定され、厳しい批判を受けた経緯がある。
また、2021年の衆院選では、自民党内の派閥裏金問題も絡み、公認が見送られた。しかし今回の参院選では、公認を受ける形となった。勝部氏は、「なぜ今回は公認が認められたのか」と、その経緯の不透明さも追及した。
■ 自民党内の対応と今後の焦点
自民党は今年7月、参院選の公認候補45人を決定し、杉田氏もその中に名を連ねた。一方で、派閥裏金事件に関与した議員の多くは公認されていない。この対応の差に対しても、党内外から疑問の声が上がっている。
勝部氏の強い抗議にもかかわらず、石破首相は公認撤回には応じない考えを示した。「最終的な判断は有権者に委ねる」とする首相の姿勢に、批判の声も上がっており、今後の選挙戦で有権者がどのような判断を下すのか、注目される。