2025-04-17 コメント: 2件 ▼
『朝鮮学校に対する公的助成の実現をめざす国会議員の会』議員連盟が発足
朝鮮学校への公的助成をめざす議員連盟が発足 立憲民主党の25人が参加
2025年4月17日、朝鮮学校への公的助成を実現しようと、立憲民主党の国会議員25人による議員連盟が発足した。会の名称は「朝鮮学校に対する公的助成の実現をめざす国会議員の会」。中心になって旗を振っているのは、北海道選出の参議院議員・徳永エリ氏だ。
朝鮮学校を取り巻く現状
朝鮮学校は、日本に暮らす在日朝鮮人の子どもたちが通う民族学校だ。しかし、国や多くの自治体が補助金の対象から外している状況が続いており、他の外国人学校との扱いの差が指摘されてきた。「教育の機会均等」や「子どもの権利条約」に照らしても不合理ではないかという声は根強い。
徳永エリ氏の思いと役割
今回の議員連盟で中心的な役割を果たしているのが、徳永エリ参議院議員。総会の冒頭であいさつに立ち、こう語った。
「すべての子どもたちに平等に学ぶ権利を保障するのは、大人の責任です。朝鮮学校に通う子どもたちにも、安心して学べる環境をつくっていきたい」
徳永氏はこれまでも、人権やマイノリティ支援に関する課題に積極的に取り組んできた議員のひとり。今回の議連発足にあたっても、関係者との調整や議員の取りまとめを担い、実質的なリーダーシップを発揮している。
議員連盟に集まった面々
議員連盟には、石橋通宏参院議員(情報労連出身)、元文部科学大臣の中川正春氏らが参加。議員会館で開かれた設立総会には、元文科事務次官の前川喜平氏もオブザーバーとして出席した。前川氏は、過去の無償化議論を踏まえ、「国際人権基準に照らしても、朝鮮学校を除外することは妥当とはいえない」と語ったという。
今後の取り組み
議員連盟は今後、朝鮮学校への助成に向けた立法・政策提言や、政府・自治体への働きかけを進める方針だ。また、理解促進のための勉強会や現場視察、各種フォーラムの開催も検討されている。
徳永氏は「この国に生きるすべての子どもが、平等に教育を受けられる社会にしていきたい」と強調しており、活動は長期的な展開を見据えている。
今回の発足は、朝鮮学校に対する差別的取り扱いを是正しようとする動きの一環であり、国会内外で注目を集めている。今後、立憲民主党主導のこの議員連盟が、どれだけ政策に影響を与えられるかが問われることになるだろう。