2025-04-21 コメント投稿する ▼
赤沢大臣の「格下」発言に波紋 徳永議員「日本の特使、堂々とすべき」と苦言呈す
「格下」発言に波紋広がる 赤沢経済再生相、立民・徳永氏が苦言
アメリカを訪問し、トランプ前大統領と会談した赤沢亮正経済再生担当大臣が、自身を「格下も格下」とへりくだるように表現したことが波紋を広げている。21日の参議院予算委員会では、立憲民主党の徳永エリ議員がこの発言に強く異議を唱え、「大臣は『格下』なんかじゃありません。石破総理の特使として堂々と臨むべきです」と苦言を呈した。
「最大限の敬意をもって言うべきことは言った」
赤沢氏は、トランプ政権が日本車への関税強化をちらつかせるなか、交渉のため訪米。16日にトランプ氏と会談した際の立ち振る舞いについて問われ、「相手は元国家元首で、こちらが格下なのは事実」と発言。これが“卑屈すぎる”との指摘を招いた。
しかし赤沢氏は国会答弁で、「国家元首には敬意を払うのが当然。だが言うべきことはきちんと伝えた。その行動を理解していただきたい」と述べ、誤解だと説明した。
赤い帽子にも批判「政治的な意味合いが強い」
さらに議論を呼んでいるのが、赤沢氏が会談後に「Make America Great Again」と書かれた赤い帽子をかぶっていた件だ。この帽子は、トランプ氏の象徴ともいえる選挙スローガン入りのアイテムで、ホワイトハウスがその様子を写真で公開したことから、波紋が広がっている。
徳永議員は「これはトランプ支持者の政治運動のシンボル。日本の閣僚がかぶることには相当な意味がある」と指摘し、不用意な行動だと批判した。
これに対して赤沢氏は「帽子を贈られたので、礼儀としてその場でかぶった。政治的な意図はまったくない」と釈明し、場の空気に配慮した行動だったと理解を求めた。
外交姿勢に課題も
赤沢氏の対応は、「対米交渉における日本側の姿勢が弱腰ではないか」との懸念も呼んでいる。一方で、トランプ氏と直接会談できたこと自体を「日本の交渉力の証だ」と評価する声もある。
政治家としての発言や態度は、言葉一つでも外交的意味合いを持つ。今後の交渉で、日本の立場をいかに主張できるか。赤沢氏の対応が引き続き注目される。
- 赤沢大臣が自身を「格下」と表現したことに立民・徳永議員が反発。
- トランプ氏から贈られた「MAGA」帽子をかぶったことも波紋を呼ぶ。
- 赤沢氏は「敬意と発言のバランスを取った」と主張。
- 外交の場での振る舞いが国民的議論に発展。