2025-04-01 コメント投稿する ▼
佐々町官製談合事件:町長が容疑認め辞職へ 入札情報漏洩で再逮捕
事件の経緯
佐々町は昨年6月、町立図書館の照明をLEDに切り替える工事を指名競争入札で発注した。この入札で、古庄町長が業者に対し、最低制限価格に近い金額を事前に伝えた疑いが持たれている。これにより、特定の業者が有利な立場で落札したとみられている。
官製談合防止法違反などの疑いで、先月29日に古庄町長は再逮捕され、3月31日に検察庁へ送られた。警察は「捜査に支障がある」として町長の認否を公表していなかったが、町長の弁護士は4月1日、「最低制限価格に近い金額を業者に伝えたことは間違いない」と明言し、容疑を認めていることを明らかにした。
町長のコメントと辞職の意向
一方で、古庄町長は「金品は一切受け取っていない」と主張している。また、「町民の皆様や関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしていることを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪の言葉を述べたという。
辞職の時期については、今月下旬を予定している。弁護士によると、すでに辞職願を預かっており、適切なタイミングで町議会議長に提出する意向だという。町長選が前倒しされると、町の財政負担が増える可能性があるため、議会選挙と同日になるよう調整を図る考えのようだ。
町の対応と今後の選挙
町の規定によると、町長が辞職すると、町議会議長が選挙管理委員会に通知し、翌日から50日以内に町長選挙が実施されることになっている。すでに町では、副町長が職務代理者を務め、住民サービスの停滞を防ぐ対応を進めている。
また、町議会は臨時議会を開き、町長が逮捕された場合に給与を一時的に差し止める条例を可決した。この条例の適用により、古庄町長の給与支払いはストップしている。