2025-03-19 コメント投稿する ▼
佐々町官製談合事件 町長の給与支給を一時差し止め
事件の概要
佐々町では昨年7月に発注された公共工事の指名競争入札をめぐり、古庄町長が業者側に最低制限価格に近い金額を漏らし、特定の業者が落札できるよう便宜を図った疑いが持たれている。この行為が官製談合防止法違反に当たるとして、今月8日、長崎県警に逮捕された。
町議会の対応
町議会は19日午前に臨時の本会議を開き、まず町長の職務代理を務める中村義治副町長が「町民の皆様、関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけし、大変申し訳ございません」と謝罪。その後、町長の給与と期末手当を一時差し止める条例改正案が審議され、全会一致で可決された。
給与差し止めの詳細
町によると、古庄町長の給与は月額75万円、6月の期末手当は約160万円。今回の改正により、逮捕された3月8日以降の支給が差し止められる。
ただし、不起訴処分となった場合や無罪が確定した場合には、差し止めを取りやめ、給与と期末手当を改めて支給することも決められている。
副町長のコメント
本会議終了後、中村副町長は「議会からの要望もあり、迅速に条例改正を行った。住民の皆様の信頼回復に向け、全力で取り組んでいきたい」と語った。
再発防止策と今後の課題
町では、今回の事件を受けて再発防止策の検討を進めている。具体的には、入札の最低制限価格を入札会場で決定する方法を導入することや、入札事務を担う新たな契約課の設置などが検討されている。
また、町は町民への説明責任を果たすため、各世帯に文書を配布し、事件の経緯や今後の対応について周知する方針だ。
町民の声
事件を受け、町民の間では「長年住んできた町がこんなことで注目されるのは残念」「住民の信頼を裏切る行為で許せない」といった厳しい声が上がっている。一方で、「今後の再発防止策が重要」と冷静に受け止める意見もある。