2025-03-06 コメント投稿する ▼
石破茂首相、猪瀬直樹氏の著書を絶賛 社会保障費削減に向けた論戦
猪瀬直樹氏の著書が話題に
猪瀬氏は、自身の著書「昭和16年夏の敗戦」について、首相が過去の国会質疑の中で繰り返し取り上げたことを指摘。
首相は「防衛庁長官時代に強く勧められた本であり、敗戦は昭和20年の終戦だけでなく、昭和16年にはすでに決まっていたことを伝えている」と説明。
さらに、石破首相は「若い人々に安全保障関連の本を尋ねられた際、真っ先に勧める一冊として、この本を推奨している。原作者として、価値は不滅だ」とその重要性を強調した。猪瀬氏は感謝の意を表した。
軍事費と社会保障費の膨張
続いて猪瀬氏は、現在の社会保障費と過去の軍事費の膨張を比較し、注意を促した。
「昭和16年の軍事費の増加は急激だったが、現在の医療費も同様に右肩上がりで増えており、今年度の予算案では社会保障関係費が国家予算の56%を占めている」と指摘。
さらに「昭和16年のように、圧力団体によって予算や情報が歪められている」とし、医師会や薬剤師会の影響力を挙げ、無駄を削減できない現状に警鐘を鳴らした。
財政破綻を防ぐための対策
猪瀬氏は、軍事費と社会保障費の膨張を重ね合わせ、「破綻に向かわないための考え」を石破首相に求めた。
首相は「同じ状況を論じることはできないが、特定の費目が予算の多くを占めることは望ましくない」と述べつつも、「圧力によって政策が曲げられたことはない」と反論した。
医療費削減に向けた3党合意
最後に、猪瀬氏は医療費について言及し、現役世代の負担が過剰であると指摘。自民、公明、維新の3党合意に基づく医療費4兆円削減に向けて、早期に協議を進めるよう求めた。石破首相は「開催頻度を上げることで、適切な判断が下されると考えている」と述べた。
- 石破茂首相が猪瀬直樹氏の著書「昭和16年夏の敗戦」を絶賛。
- 猪瀬氏は、社会保障費と軍事費の膨張を比較し、圧力団体の影響を指摘。
- 石破首相は、特定の費目の膨張に懸念を示しつつも、政策への圧力を否定。
- 医療費削減に関して、3党合意を進めるよう求められる。