2025-09-08 コメント投稿する ▼
参政党、政調会長補佐に豊田真由子氏を起用 過去の暴言問題から再起を図る挑戦的人事
神谷代表は「元議員としての経験値、さらに官僚としての政策立案能力を期待している」と起用の理由を説明。 しかし今回、参政党が政調会長補佐に起用した背景には、同党が「経験のある人材」を積極的に登用する姿勢がある。 豊田氏は会見で「未熟者ですが、誠心誠意努力していく」と述べたが、信頼回復には具体的な成果を示すことが求められる。
参政党、豊田真由子氏を政調会長補佐に起用
参政党は8日、国会内で記者会見を開き、政調会長補佐に元自民党衆院議員の豊田真由子氏を起用すると発表した。会見には神谷宗幣代表(47)とともに豊田氏も出席し、「8年前、大きな失敗をしました。反省の上に立ってゼロからスタートをしていきたい」と述べ、政治活動への復帰に強い意欲を示した。
豊田氏は厚生労働官僚を経て2012年に自民党から初当選したが、2017年に秘書への暴言や暴行が報じられ、自民党を離党。同年の衆院選には無所属で立候補したが落選した。その後、表舞台から遠ざかっていたが、今回参政党の要請を受けて政界に戻ることとなった。
神谷代表は「元議員としての経験値、さらに官僚としての政策立案能力を期待している」と起用の理由を説明。「失言によって議員を辞められたが、時間も経過し、深く反省されていることを確認した。政治家は一度の失言で全てを失うべきではない。むしろ経験を活かして力を合わせたい」と強調した。
「あの事件からここまで戻るとは正直驚いた」
「失敗してもやり直せる社会を示す意味はある」
「参政党の起用は挑戦的だが、県民感情は複雑だ」
「本当に反省しているなら行動で示してほしい」
「神谷代表の説明は理解できるが、国民は厳しく見ている」
豊田氏の過去と今後の課題
豊田氏の2017年の問題は、国民の強い批判を招き、政治生命が断たれた典型例とされた。当時は「このハゲー」「違うだろー」といった暴言が繰り返し報じられ、国会議員としての資質が問われた。しかし今回、参政党が政調会長補佐に起用した背景には、同党が「経験のある人材」を積極的に登用する姿勢がある。
とはいえ、有権者の目は依然として厳しい。豊田氏は会見で「未熟者ですが、誠心誠意努力していく」と述べたが、信頼回復には具体的な成果を示すことが求められる。単なる人事で終わるのか、それとも新しい政策提案につながるのかが問われる局面である。
参政党の戦略と狙い
参政党は近年、地方議会レベルでの活動を広げつつ、国政での影響力拡大を目指している。神谷代表自身が発言や行動で批判を浴びる場面も少なくないが、そのたびに「既存政党にない本音を語る」と支持を広げてきた。今回の人事は「叩かれても立ち上がる」というメッセージを内外に打ち出す意図もあるとみられる。
また、豊田氏の厚労官僚としての知見は、人口減少や医療・福祉といった参政党の政策課題に直結する分野で活用できる可能性がある。同党にとっては「過去の失敗より今後の政策実行力」を重視する姿勢を示す機会となる。
国民の視線と再起の可能性
ただし、国民の受け止めは二分されている。参政党の支持者の中には「過去を水に流し再挑戦を応援すべきだ」という意見もあるが、一方で「暴言問題は消えない」「参政党があえて問題人物を登用した」との不信感も残る。
信頼回復には時間がかかるが、再起の可能性があるかどうかは、今後の具体的な行動と成果にかかっている。豊田氏がどのように過去を乗り越え、政調会長補佐として政策形成に貢献できるかが焦点となるだろう。