2025-02-20 コメント投稿する ▼
旭市議会副議長ら4人、タイ人不法就労助長で逮捕 農業分野の人手不足が背景に
タイ人の不法就労助長で旭市議ら逮捕
千葉県旭市議会の副議長を務める遠藤保明容疑者(74)と、そのほか3人が、在留期限を過ぎたタイ人を農作業員として不法に働かせたとして、20日に逮捕された。逮捕された人物は、旭市にある農事組合法人・三軒家営農組合の理事でもある。
逮捕の経緯
遠藤容疑者らは、2022年8月1日から2023年1月19日ごろにかけて、旭市や匝瑳市内で在留期限を過ぎたタイ人6人を農作業員として雇い、不法就労をさせたとされています。逮捕された4人は、いずれも容疑を認めており、遠藤容疑者は「人手不足で農作業を続けられなかったため、やむを得ず不法残留の状態で働かせていた」と話しています。
背景と捜査の経緯
この事件は、千葉県警が2023年8月に不審な外国人労働者に関する情報を入手したことから始まりました。その後の捜査で、在留期限を過ぎたタイ人6人が旭市内の農業施設で働いていたことが確認され、入管難民法違反(不法残留)の疑いで逮捕されました。このうち、タイ人たちはいずれも短期ビザで入国し、同じ施設で働いていたことから、警察はさらに詳しい経緯や背景について調べを進めています。
遠藤容疑者の経歴
遠藤容疑者は2017年12月に旭市議選で初当選し、現在は2期目。2023年12月からは旭市議会の副議長も務めていました。地域の農業支援や労働力確保を目的に外国人労働者を雇っていたとされますが、法令違反の形で行っていたことが明らかとなりました。
今後の影響と課題
この逮捕により、農業分野における外国人労働者の取り扱いや、在留資格の管理体制が再び注目を浴びることとなります。今後、同様の不法就労が広がらないよう、関係機関による監視と管理体制の強化が求められるでしょう。