2025-09-08 コメント投稿する ▼
公約釧路市メガソーラー書類未提出問題 4カ月放置と不誠実説明で市民不信拡大
北海道釧路市は8日、釧路湿原国立公園周辺で建設が進む大規模太陽光発電所(メガソーラー)を巡り、事業者が森林法に基づき提出すべき書類を期限までに提出していなかったにもかかわらず、市側が約4カ月間にわたり気付かず放置していたことを認めた。 しかし、実際に市が事業者に提出を求めたのは8月25日であり、その日に提出された書類は4月30日付と記されていた。
釧路市のメガソーラー問題、4カ月間の不備を隠蔽か
北海道釧路市は8日、釧路湿原国立公園周辺で建設が進む大規模太陽光発電所(メガソーラー)を巡り、事業者が森林法に基づき提出すべき書類を期限までに提出していなかったにもかかわらず、市側が約4カ月間にわたり気付かず放置していたことを認めた。市議会で木村隼人市議が追及し、市の説明が「不誠実」だったことも明らかになった。
木村市議によると、8月22日に市農林課へ問い合わせた際には「期限内に提出されている」との説明を受けた。しかし、実際に市が事業者に提出を求めたのは8月25日であり、その日に提出された書類は4月30日付と記されていた。市側は「整合性を付けて」と求めていたことを認めつつ、それが日付の偽装を意味したかどうかは「不明」と釈明した。
「市の説明は不誠実極まりない」
「市民の信頼を裏切る行為だ」
「環境を守るべき立場の市がこれでは示しがつかない」
「メガソーラー推進のために目をつぶったのでは」
「行政の自浄作用に疑問符がつく」
森林法の手続きと行政責任
森林法に基づく書類提出は、開発行為が環境や景観に与える影響を精査するための重要なプロセスである。釧路湿原は国立公園に指定され、国際的にも貴重な自然環境が広がる地域であり、本来であれば行政が最も厳格に監視しなければならない。
しかし今回、市は期限内提出がなかった事実を4カ月も放置し、その後も市議に対して誤った説明を行った。木村市議は「市側は重大な過失に向き合わず、私への報告も不誠実だった」と強く批判している。
市民の不信と再発防止の課題
今回の問題は、再生可能エネルギー導入の是非を超えて、行政の透明性と責任感が問われている。メガソーラーは地域経済や脱炭素政策の一環として注目される一方、景観破壊や自然環境への影響も懸念されている。だからこそ、法的手続きを厳格に進めることが不可欠であり、市の杜撰な対応は市民の不信を招いた。
釧路市は「日付の確認がおろそかだった」と弁明しているが、意図的な隠蔽がなかったかどうかを含め、検証が必要とされる。行政の信頼を取り戻すためには、事実関係の徹底解明とともに、再発防止策を講じることが求められる。
再エネ推進と行政の信頼性
再生可能エネルギーは国のエネルギー政策の柱だが、こうしたずさんな行政対応は、政策全体の信頼性を損ねかねない。地元住民にとっては、環境保全と地域発展のバランスが取れた形での再エネ導入が前提であり、行政の不透明な姿勢は受け入れられない。
今後、釧路市は事業者に対し厳正な対応を求めるとともに、市民や議会に対して誠実な情報公開を行うことが不可欠だ。行政の自浄作用が働かないままでは、市民の信頼を回復することは難しいだろう。
この投稿は鶴間秀典の公約「湿原を守る!太陽光パネル規制条例」に関連する活動情報です。この公約は点の得点で、公約偏差値、達成率は93%と評価されています。