2025-04-27 コメント投稿する ▼
兵庫・淡路市長選2025 戸田敦大氏が初当選 現職・門康彦氏を破り20年ぶり市政刷新
兵庫・淡路市長選 戸田敦大氏が初当選 20年続いた現職に終止符
兵庫県淡路市の市長選挙が4月27日に投開票され、無所属新人で元市議の戸田敦大(とだ・あつひろ)氏(39)が、5期20年にわたり市政を率いてきた門康彦(かど・やすひこ)氏(79)らを破り、初当選を果たした。投票率は57.28%と、前回をやや上回った。
5期に及ぶ長期政権への評価と、少子高齢化による人口減少への対策が最大の争点となった今回の選挙。市民の間には「変化」への期待が広がり、それが若さと新鮮さを訴えた戸田氏の勝利につながった。
争点は「世代交代」と「人口減対策」
選挙戦には、次の3人が立候補した。
- 戸田敦大氏(39)…無所属新人、元淡路市議
- 門康彦氏(79)…無所属現職(自民、公明推薦)
- 村田沙織氏(52)…無所属新人、元淡路市議(保守系推薦)
現職の門氏は、市町村合併後の2005年から市政を担い、インフラ整備や観光振興を推進してきた。だが、長年の政権運営に対する「停滞感」や、「人口減少対策が不十分」との声も根強く、支持の広がりに苦しんだ。一方、戸田氏は、若さを武器に地域経済の再生、子育て支援の強化、高齢者福祉の充実を前面に押し出し、幅広い世代から支持を集めた。
戸田敦大氏とは 地域に根ざした若手リーダー
戸田氏は旧淡路町(現在の淡路市)出身。甲南大学経営学部を卒業後、民間企業に勤めた経験を持つ。地元で合気道道場「おのころ塾」を開設し、地域活動にも積極的に関わってきた。2021年には市議に初当選。市議時代から一貫して「市民目線の政治」を掲げ、地域経済活性化や教育支援策を訴えてきた。
市長選では次の重点政策を掲げた。
- 地域経済の活性化と雇用の創出
- 子育て世代への支援強化
- 高齢者福祉と医療体制の充実
- 防災・減災対策の推進
こうした政策が共感を呼び、特に若い世代や子育て層を中心に広く支持を広げた。
市政刷新へ 市民と歩む新たなスタート
戸田氏は当選後、「市民の声を第一に、誰も取り残さない市政を進めたい」と抱負を語った。5期20年続いた門市政からのバトンを引き継ぎ、市民に寄り添う新たな淡路市づくりを目指す。
地域経済の再生、人口減少対策、子育て支援、高齢者福祉――課題は山積している。しかし、「変革」を求めた市民の期待に応えるため、戸田氏は一歩一歩着実に新たな市政運営に取り組む構えだ。
今後は、政策実行力に加え、行政運営の透明性向上や市民参加型のまちづくりが試されることになる。
- 兵庫県淡路市長選で無所属新人・戸田敦大氏が初当選。
- 自民・公明推薦の現職・門康彦氏らを破る。
- 争点は長期政権の是非と、人口減少対策。
- 戸田氏は地域経済活性化、子育て支援、高齢者福祉を中心政策に掲げ、幅広い支持を集めた。