2025-02-19 コメント投稿する ▼
自民党・安倍派の還流資金問題、宮本周司議員が証言『裏金ではなく預かり金』
自民党・安倍派の裏金問題、宮本周司氏が証言
自民党の旧安倍派における裏金問題が、19日午前に開かれた参院政治倫理審査会で明らかになった。この問題に関して、宮本周司参議院議員が証言した内容によると、2014年から9年間にわたって政治資金パーティー券の販売ノルマを超過した分の還流資金が、合計で2,146万円にのぼるという。宮本氏はこれらの資金について、「裏金とは考えていない。あくまで派閥からの預かり金だ」と弁明した。
宮本氏の証言:事務局からの指導
宮本氏によると、2013年に安倍派に入会した際、還流資金の取り扱いについて派閥事務局から特別な指導を受けたという。具体的には、政治資金収支報告書への記載や領収書の提出は不要だと説明されたという。しかし、宮本氏は自分自身と派閥の収支報告書にそれぞれ収支を記載すべきではないかと相談したところ、事務局からは「将来、政治資金として使う段階になったら相談してほしい」と言われたと述べた。
党内での対応
この問題が浮上したことを受けて、自民党は党内で調査を行い、安倍派や二階派を含む議員39人に対して、党則に基づく処分を決定した。宮本氏は、役職停止処分(6ヶ月)を受けたが、党内での処分がどこまで問題の解決に結びつくかは今後の課題となる。
今後の課題と透明性の必要性
さらに、この問題に関しては、東京地検特捜部が関わる形で調査が行われ、2024年12月に元官房長官や元国対委員長、秘書ら計65人が不起訴処分となった。しかし、この問題の深刻さからも分かるように、今後は政治資金の管理がいっそう透明で適切に行われる必要がある。政治家や政党は、信頼回復のためにより一層の努力を求められるだろう。