2025-03-20 コメント投稿する ▼
「秋田を前へ」 猿田和三氏が知事選に立候補 経済・子育て支援を柱に政策を訴え
この日、元秋田県副知事の猿田和三氏(62)が地元・豊岩地区で立候補を正式に表明し、第一声を上げた。
■ 地元での決意表明「秋田の発展に全身全霊を捧げる」
猿田氏は、豊かな自然が広がる豊岩の地に集まった支持者を前に、「私は中学時代、この場所をランニングの折り返し地点にしていた」と述べ、故郷への思いを語った。そして、「秋田の発展のために全力を尽くしたい」と決意を示した。
東京の大学を卒業後、秋田に戻り、県庁で長年にわたり産業振興や企業誘致、再生可能エネルギーの推進に尽力してきた猿田氏。「秋田の農産品や観光を国内外にPRし、その成果が今、ようやく実を結ぼうとしている。この流れを止めることなく、さらに加速させたい」と語った。
その上で、「この仕事をぜひ私に任せてほしい」と力強く訴えた。
■ 3つの重点政策を掲げる
猿田氏は、知事として実現したい3つの政策を挙げた。
①県民の所得向上
「秋田の産業を元気にしなければ、人口流出は止まらない」と指摘。各業種の収益向上を徹底的に支援し、特に若者が新たな事業に挑戦できる環境を整えると約束した。
②暮らしの安全確保
「物価の高騰や災害への備えも大切だ」とし、物価対策や防災・減災事業に迅速に対応する姿勢を示した。
③子育て支援の充実
「未来を担う子どもたちに投資することが、秋田の明るい未来につながる」と強調。給食費、医療費、保育料の無料化を実現し、スポーツや文化活動にも力を入れる方針を示した。
「この3つは、人口減少という秋田県最大の課題を乗り越えるための鍵になる」と語り、「覚悟を持ってやり抜く」と強調した。
■ 県民の声を県政に反映
県政運営についても、「県庁は知事や職員のものではなく、県民のためのもの」と断言。特に若者や女性の声を積極的に反映し、知事自らが県民の声を直接聞く姿勢を打ち出した。「継続すべき施策は拡大し、改善が必要なものはためらわずに見直す」と柔軟な姿勢を示した。
■ 「全身全霊で働く」 支援を呼びかけ
最後に、「秋田の発展のため、全身全霊を捧げる覚悟だ」と述べ、支持を訴えた。「この選挙を何としても勝ち抜き、皆さんとともに秋田を前に進めていく」と力強く呼びかけ、17日間の選挙戦を全力で駆け抜ける決意を示した。
■ 今後の選挙戦の行方は?
今回の知事選には、元県議の鈴木健太氏(49)、元会社員の大久保範夫氏(74)も立候補しており、それぞれ異なる視点から秋田の未来を語っている。
鈴木氏は、県議としての経験を活かし、地域活性化や若者支援を前面に押し出している。大久保氏は、民間企業での経験を活かし、経済振興や高齢者福祉の拡充を訴えている。