2025-04-16 コメント投稿する ▼
デヴィ夫人、暴行容疑で書類送検 「平手打ちは社交界の常識」発言が再燃
「貴婦人の平手打ちは常識」? 暴行容疑で書類送検のデヴィ夫人、世間とのズレが浮き彫りに
「貴婦人の平手打ちは、社交界の常識でございますのよ!」――そんな言葉が、今再び注目を集めている。
タレントのデヴィ・スカルノさん(85)が、今年2月に東京都渋谷区の飲食店で女性従業員に対し、グラスを投げつけたとして暴行の疑いで警視庁に書類送検されていたことがわかった。デヴィ夫人は容疑を否認しているが、その背景には、世間とは大きくズレた“価値観”があるようだ。
送別会の席で口論、グラスが飛んだ?
騒動が起きたのは、退職する女性スタッフの送別会だったという。報道によれば、デヴィ夫人と女性の間で意見がぶつかり、やがて口論に。話題には、夫人が立ち上げた政治団体「12(ワンニャン)平和党」や、今夏に控える参院選の方針なども含まれていたようだ。
その最中、デヴィ夫人がテーブルにあったシャンパングラスを手に取り、女性に向かって投げつけたという証言がある。幸い、女性にケガはなかったが、行為そのものは「暴行」と見なされた。
警察の調べに対し、夫人は「グラスなどは投げていない」と話しており、容疑を全面的に否定している。
「またか」の声も 過去にも平手打ちやパワハラ騒動
今回の件に限らず、デヴィ夫人には“手が出る”エピソードがいくつかある。
2014年、TBSのバラエティ番組『奥様はモンスター2』の収録中、出演者の一般女性と口論になり、平手打ちを3発。映像は放送されなかったが、女性は警察に被害届を提出。後に示談が成立したものの、「言いすぎた」と謝罪したのは被害女性のほうだったという。
また2021年には、元スタッフ2名から不当解雇とパワハラを訴えられ、労働審判に発展。「バカ」「出て行け」などの暴言に加え、ファイルを投げつけるなどの行為もあったとされる。初回の審判で約600万円の支払いを命じられ、異議申し立てをしたものの、2024年12月には約2900万円の追加支払いを命じられている。
“常識”のズレと自己肯定
2014年に出版した著書『言い過ぎて、ごめんあそばせ』の中で、夫人はこう記している。
《私に怖いものはありません》《貴婦人の平手打ちは、社交界の常識でございますのよ!》
この一文が、デヴィ夫人の“価値観”を象徴していると言っていいだろう。本人にとっては「正当な表現」だったかもしれないが、現代社会では通用しない。暴言や暴力が「当たり前」だった時代は、もう終わっているのだ。
12平和党への影響は?
夫人が代表を務める「12平和党」は、犬猫の保護活動と平和主義を掲げて昨年旗揚げされた政治団体。次期参院選での活動にも注目が集まっていたが、今回の書類送検でイメージに影を落とすのは避けられそうにない。
政治活動は自由とはいえ、「自分の意見に異を唱えられたから」と相手に物を投げるようでは、有権者の信頼を得るのは難しいだろう。
デヴィ夫人は、長年「型破りなセレブ」として独特の存在感を放ってきた。しかし、時代は大きく変わっている。かつての“常識”は、今では「非常識」になりうる。過去の栄光に甘んじず、時代の感覚に歩み寄ることも、公共の場で活動する人間には求められるのではないか。