2025-04-21 コメント投稿する ▼
世耕氏「還流再開は決まっていない」 旧安倍派裏金問題で参院予算委が追及
世耕氏、旧安倍派の還流再開決定を否定 参院予算委で証言
2025年4月21日、参議院予算委員会において、自民党旧安倍派の裏金問題に関連し、同派元幹部の世耕弘成・前参院幹事長が参考人として招致された。世耕氏は、2022年8月5日に開催された安倍派幹部会合で、政治資金パーティー券収入のノルマ超過分の現金還流再開が決定されたとの報道を否定し、「確定的なことは決まっていない」と重ねて証言した。
還流再開の決定を否定
世耕氏は、同年8月の幹部会議において、還流再開に関する明確な決定はなされていないと主張。また、還流再開の経緯についても「知らない」と述べた。一方で、各議員が開催するパーティー券を派閥が購入し、収支報告書に記載する形で返金するというアイデアが出された際には、反対しなかったと説明し、違法性の認識はなかったと主張した。
他幹部との認識の相違
この会合に出席していた当時の安倍派会計責任者、松本淳一郎氏は、2025年2月の衆院予算委員会の聴取において、「(還流を)望んでいる議員もいるので返そう」という話になり、これを決定と認識したと証言している。また、幹部全員が還流再開に賛成したかとの問いに対し、「積極的ではないが、全員そういう印象だった」と述べており、世耕氏との認識の違いが明らかになっている。
参考人招致に応じた理由
世耕氏は、参考人招致に応じた理由について、「これだけ大きな問題を起こした政策集団の幹部だったものとして、先頭に立っていかなければいけないと考えた」と述べた。また、自民党を離党し無所属となった立場から、「政治資金規正法の趣旨は企業献金は駄目だという姿勢だ」と主張し、「無所属の立場では、個人献金にするのがよい。そういう方向へ持っていくのが今回の事態を受けての方向性ではないか」と述べた。
今後の展望
旧安倍派の裏金問題を巡っては、他の幹部の関与や認識についても注目が集まっている。今後、さらなる証言や調査が進む中で、派閥内の意思決定過程や責任の所在が明らかになることが期待される。
- 世耕弘成氏は、2022年8月5日の安倍派幹部会合で現金還流再開が決定されたとの報道を否定。
- 還流再開の経緯については「知らない」と述べ、違法性の認識はなかったと主張。
- 当時の会計責任者、松本淳一郎氏は、還流再開が決定されたと証言しており、認識の相違が浮き彫りに。
- 世耕氏は、問題を起こした政策集団の幹部として、説明責任を果たすため参考人招致に応じた。
- 無所属の立場から、企業献金ではなく個人献金への移行が望ましいと主張。