2025-09-13 コメント投稿する ▼
石平参院議員が中国語ネット番組を開始 尖閣や歴史問題で日本の正当性を主張
石平氏は「今後、これを通して中国共産党政権の嘘を暴き、尖閣や歴史問題に関する日本の正当性を強く主張していく」と発信した。 尖閣諸島をめぐる主権問題では、中国政府が一方的な領有権を主張しているが、日本側の立場を中国語で直接伝えることは、中国国内外の華人社会に対する新たな働きかけとなる。
石平参院議員が中国語ネット番組を開始
2025年9月、参議院議員の石平氏が、自身初となる中国語によるインターネット番組を配信した。対象は「世界中の中国人、中国系の人々」であり、その狙いは中国共産党政権の宣伝に対抗する情報発信にある。石平氏はもともと中国出身であり、2007年に日本へ帰化して以降は評論活動や政治活動を通じて中国問題に警鐘を鳴らし続けてきた人物だ。今回の取り組みは、その延長線上で国際世論への発信力を強めるものといえる。
中国共産党の「嘘」を暴くと宣言
石平氏は番組の開始に際し「今後、これを通して中国共産党政権の嘘を暴き、尖閣や歴史問題に関する日本の正当性を強く主張していく」と発信した。尖閣諸島をめぐる主権問題では、中国政府が一方的な領有権を主張しているが、日本側の立場を中国語で直接伝えることは、中国国内外の華人社会に対する新たな働きかけとなる。
さらに石平氏は「日本の伝統と文化の素晴らしさをアピールする」ことも目的に掲げた。政治的な対立軸だけでなく、文化的魅力を訴えることで、国際社会における日本の存在感を高める戦略とも読み取れる。
ネット上で広がる反響
石平氏の発表は、ネット上でさまざまな意見を呼んでいる。支持する声だけでなく、取り組みの成果や影響を注視する声も多い。
「中国語で直接伝えるのは効果的だと思う」
「共産党のプロパガンダに対抗する手段として重要だ」
「尖閣の問題を中国語で説明してくれるのはありがたい」
「ただ番組が中国国内でどこまで見られるかは疑問」
「日本文化の発信は政治問題と切り離しても意義がある」
賛否はあるものの、日本の政治家が中国語で世界中の華人に直接呼びかける試みは極めて珍しい。特に帰化議員として中国の政治体制を批判する発信は、中国政府から強い反発を招く可能性もある。
外交・安全保障への波及効果
石平氏の取り組みは、単なる個人の情報発信にとどまらず、日本の対中戦略に新たな視点を与えるものといえる。これまで日本政府は、英語を中心とした広報外交に力を注いできたが、中国語での直接発信は限定的であった。今後、石平氏の動きが官民の対外発信にも波及するか注目される。
日本国内では、中国による情報戦への警戒感が高まっている。スパイ防止法の必要性が指摘される中で、中国語による対抗的な情報発信はその一環とも位置づけられるだろう。
石平議員の中国語発信が持つ意義
今回の番組開始は、日本の安全保障や外交に直結する情報発信の新たな試みだ。尖閣問題や歴史認識をめぐり中国政府の「嘘」を指摘し、日本の正当性を世界に伝える役割を担う。加えて、日本文化の魅力を紹介することで、国際社会での共感を得る効果も期待できる。石平氏の挑戦は、日本の政治家がどのように海外世論に働きかけるべきかを示す試金石になるだろう。