2025-08-05 コメント投稿する ▼
海自「かが」、米英豪などと西太平洋で共同訓練 F35B離着艦も調整
海自、米英豪など5カ国と西太平洋で共同訓練開始
海上自衛隊は8月5日、西太平洋で米国、英国、オーストラリア、スペイン、ノルウェーと共同訓練を開始したと発表した。期間は4日から12日まで。日本からは護衛艦「かが」が参加し、米英の空母に艦載された最新鋭ステルス戦闘機F35Bが「かが」の甲板で離着陸する訓練も調整されている。
空母化改修された護衛艦「かが」
「かが」は事実上の空母運用に対応するため、艦首部を台形から四角形へ改造するなどの工事を実施済み。今回の訓練では、米原子力空母「ジョージ・ワシントン」や英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」と連携し、対潜水艦戦や洋上補給など複数の科目に取り組む。
英国は、プリンス・オブ・ウェールズを中心とした空母打撃群をインド太平洋地域へ派遣中で、今回の合同訓練はその活動の一環。英国の空母打撃群が日本を訪れるのは、2021年の「クイーン・エリザベス」以来2度目となる。
英空母の寄港予定
プリンス・オブ・ウェールズは8月中旬に神奈川県・米海軍横須賀基地に寄港。その後、東京国際クルーズターミナルにも入港する計画だ。こうした寄港は日英間の防衛協力の象徴であり、インド太平洋地域でのプレゼンス強化を示すものとされる。
高まる安全保障環境への対応
近年、西太平洋では中国の海洋進出や北朝鮮のミサイル発射など安全保障環境の不安定化が続く。こうした中、日本を含む多国間での共同訓練は、相互運用性の向上や抑止力の強化に直結する。
「かがにF35Bが着艦する姿は歴史的」
「多国間連携で中国の海洋進出を牽制すべき」
「実戦的な訓練ができる機会は貴重」
「防衛力強化の具体的な成果を示す場だ」
「こういう連携を継続してほしい」
政府は今後も米英豪などとの協力を軸に、インド太平洋の安定に寄与する姿勢を強調している。今回の訓練は、単なる技術交流にとどまらず、抑止力の実証と国際的な連帯のアピールという意味合いも強い。