2025-10-03 コメント投稿する ▼
高橋光男氏「里山の再生が復興の希望」 輪島で林業講習会を視察 のと復耕ラボを支援
能登半島地震からの復興が続く石川県輪島市で、地域の里山を守り、持続可能な林業を育てようとする取り組みが広がっています。 視察後、高橋氏は「里山を守る活動は、単なる環境保全ではなく、地域の雇用や誇りを取り戻す取り組みだ」と強調し、「震災を乗り越え、自然と共に生きる地域モデルを全国に発信してほしい」と語りました。
里山の再生へ担い手育成を支援 高橋光男氏、輪島市の林業講習会を視察
能登半島地震からの復興が続く石川県輪島市で、地域の里山を守り、持続可能な林業を育てようとする取り組みが広がっています。公明党の高橋光男参院議員は3日、同市三井町で一般社団法人「のと復耕ラボ」(山本亮代表)が開いた林業講習会を視察し、現場で奮闘する人々を激励しました。
震災後の地域を支える「のと復耕ラボ」
能登半島地震の影響で、輪島市では人口流出と高齢化が加速しています。かつて地域の暮らしを支えてきた里山は手入れが行き届かず、土砂災害や獣害のリスクが高まっています。こうした中、「のと復耕ラボ」は、放置された山林の再生や林業人材の育成を目的に活動を展開。地域住民と都市部のボランティアをつなぐ拠点として、環境保全と地域再生の両立をめざしています。
講習会では、間伐の基礎やチェーンソーの安全な扱い方を実践的に学ぶプログラムを実施。この日は2人が参加し、市外から訪れた楽器店経営者の男性は「木の質や香りを学ぶうちに、楽器づくりにも生かせると感じた」と笑顔を見せました。地域外からの参加が増えており、山本亮代表は「森林を守る活動が、地域と都市の人々をつなぐきっかけにもなる」と語ります。
「能登の里山には人と自然の共生の知恵が息づいている」
「震災後こそ、地域資源を生かす林業が希望になる」
「若い世代が“木に触れる”機会をつくることが再生の第一歩です」
「行政の継続的な支援があれば、地域の担い手は必ず育つ」
「森を守ることは、地域の未来を守ることにつながる」
山本代表は講習会後、「活動を継続するには資金や人手の確保が課題。行政からの安定した支援があると心強い」と訴えました。同法人は今後、林業の初級講習から就労支援までを一貫して行う仕組みづくりを進める計画です。
高橋氏「復興の希望となる活動」
高橋光男議員は、能登半島地震の直後から現地支援に関わり、被災地の生活再建と地域振興を一貫して後押ししてきました。これまでに現地の自治体関係者やNPOと連携し、林業支援の制度化やボランティア保険の適用拡大などを政府に要望してきた経緯があります。
視察後、高橋氏は「里山を守る活動は、単なる環境保全ではなく、地域の雇用や誇りを取り戻す取り組みだ」と強調し、「震災を乗り越え、自然と共に生きる地域モデルを全国に発信してほしい」と語りました。さらに「復興の希望となる活動を全力で応援したい。国としても林業人材の確保と技術支援の充実を進めていく」と述べ、国政レベルでの支援を約束しました。
持続可能な地域づくりへ
能登地域では、復興に向けた公共インフラの整備が進む一方で、地域の産業や雇用をどう再生するかが課題となっています。林業はその要となる分野の一つであり、地域資源を活用した経済循環のモデルとして注目されています。「のと復耕ラボ」は、伐採した木材を家具や楽器の素材として再利用する試みも進めており、林業を軸に新しい産業を育てる動きが芽吹いています。
高橋氏は「能登の再生には、地域の人々の力と外からの知恵を結ぶ“協働”が必要だ」と述べ、「地元の小さな活動こそ、真の復興の原動力になる」と語りました。
講習会を終えた参加者からは「森の仕事が地域を支える実感が湧いた」「都会に戻っても能登の木とつながっていたい」といった声が上がり、里山再生に向けた新たな輪が広がっています。
自然と共に歩む復興モデル
今後、国や自治体の支援の下で、里山保全と人材育成を組み合わせた「地域型林業モデル」の確立が期待されています。環境再生だけでなく、地域の誇りや文化の再興を目指す動きが進む中、高橋氏は「公明党として、地域が主体となって自然と共生できる社会を支える政策をさらに推進していきたい」と力を込めました。
被災地の森で生まれる新しい挑戦が、持続可能な地域再生の象徴として全国に広がりつつあります。