【都議選江戸川区】原純子氏が再選へ総力戦　「裏金より都民の声を」

原純子氏、江戸川で再選へ挑む　都民目線の都政に転換訴え

東京都議会議員選挙が佳境に入る中、江戸川区選挙区で再選を目指す日本共産党の原純子候補が注目を集めている。17日には同党の小池晃書記局長が江戸川区・西葛西駅前に入り、現職としての実績とともに、都民の暮らしを守る政策の必要性を力強く訴えた。

今回の江戸川区は定数5に対し、10人が立候補する文字通りの大激戦区。自民、公明、都民ファースト、立憲民主、維新などが勢力を拡大するなか、原氏は「金で動く政治を終わらせ、都民の声で動く都政に変える」と、ぶれない姿勢で有権者に支持を訴えている。

裏金問題から生活支援へ　都政に清潔さと暮らし第一を

原氏が繰り返し訴えるのは、「都民不在の利権政治からの脱却」だ。都議会自民党の裏金問題が再燃する中、原氏は街頭でこう語った。

「裏金まみれの政治が繰り返されるのは、都政が一部の特権層や業界団体のために動いているから。本来は都民の声が最優先されるべきです」

彼女の政策の柱には、学校給食の無償化や住宅支援、子育て・介護の負担軽減など、生活に直結する課題が並ぶ。実際、前期の都議会では給食無償化の実現に向けた発言を重ね、区民サービスの拡充に尽力してきた。

「給食費が家計を圧迫している中、無償化はありがたい。こういう議員こそ応援したい」
「利権や裏金じゃなくて、暮らしの話をしてる原さんに一票入れる」

「減税こそが最大の支援策」　一過性の給付金にNO

応援に駆けつけた小池書記局長は、物価高が続く今こそ「減税による家計支援が必要だ」と訴えた。「消費税を一律5％にすれば、1世帯あたり年間12万円の負担軽減になる」とし、「給付金ではなく恒常的な減税こそが、手取りを増やす確かな方法だ」と力を込めた。

また、石破茂首相が突如表明した「2万円の給付金」についても、「選挙のたびに繰り返される一回限りの“ばらまき”だ」と切って捨て、聴衆の拍手を浴びた。

原氏もこれに同調し、「暮らしの基盤が不安定な時に必要なのは“施し”ではなく、“権利”としての生活支援」と語る。インボイス廃止や消費税見直しといった政策を、地方議会からも積極的に求める姿勢を打ち出している。

「インボイス廃止に触れてくれた都議は原さんだけだった」
「“取らない”支援こそ公平。そういう声がもっと広がってほしい」

都政の現場から国政を動かす一歩に

選挙戦終盤、小池氏はこう語った。

「石破政権は何をするべきかも示せず、15年後の所得増などと空虚な公約を掲げている。一方で、原さんは今この瞬間に必要な政策を都民の目線で語っている。こうした候補が再選されなければ、都政の信頼も立て直せない」

原氏の訴えには、「大きな政党の言いなりではなく、地域の声をしっかり都政に届けたい」という強い信念がにじむ。その姿は、都政という現場を通じて国政にも影響を与える“民意の橋渡し役”として、多くの無党派層の関心を引きつけている。

実際、今回の選挙戦では、原氏が個別に回る街頭や演説会場での聴衆が増加傾向にあり、支持層の広がりを感じさせる光景も見られた。

「聞いてると地に足ついてる感じがした。応援したい」（

江戸川の結果が問う、都民の選択

江戸川区の有権者は今、政治に対して「本気で変わってほしい」と願っている。その思いにどれだけ応える候補がいるのか。票は、口先だけの政治ではなく、現実と向き合ってきた人物を選ぶためにある。

原純子氏の選挙戦は、都政の転換点を象徴する一つの試金石であり、国政へのカウンターメッセージでもある。生活者目線を貫くその姿勢がどこまで広がるか、7月の投開票日に注目が集まる。