2025-03-07 コメント投稿する ▼
【千葉県知事選】水道料金値上げが争点に 小倉氏「生活苦を招く」
■水道料金値上げの背景
県企業局が運営する県営水道は、県内11市に生活用水などを供給している。水道料金は約30年間見直されていなかったが、物価高騰や老朽化した水道管の更新費用が経営を圧迫し、同9年度にも赤字に転落する可能性があるとの危機感から、料金値上げが検討されている。仮に一律20%の値上げを実施した場合、1カ月の使用水量20立方メートルで、現在の月2690円から500円ほどの増加となる。
■熊谷知事の主張
熊谷知事は、自身のSNSで「毎年のように漏水などの事故が発生している。安定的な給水を続けるために料金見直しが避けられない」と強調。選挙後に値上げを表明することも可能だったが、あえて選挙前に「値上げが不可避であることを表明し、選挙に臨んでいる」と述べ、有権者に対して率直な説明を行っている。
■小倉氏の立場
一方、小倉氏は街頭演説で「県民に20%値上げを押し付ける。これを認めるか、認めないか。これこそ最大の争点だ」と訴える。「大型公共事業優先の財政の仕組みを変えれば、値上げは必要ない」とも主張し、水道事業の独立採算制の見直しを提案している。
■その他の候補者の姿勢
諸派新人の黒川敦彦氏と立花孝志氏は、選挙公報やポスターで水道料金値上げの是非について直接言及していない。