2025-06-02 コメント投稿する ▼
竹平ちはる、江戸川区都議選2025で苦戦 医療・福祉の実績武器に巻き返し狙う
竹平ちはる、医療と福祉の力で再選を狙う 江戸川区都議選2025の行方
東京都議会議員選挙(6月13日告示・22日投票)を控え、江戸川区(定数5)は異例の激戦区となっている。今回、現職の竹平ちはる氏(公明党)が2期目を目指して出馬するが、支持基盤である現役世代や男性層への浸透が鈍く、劣勢との見方も強まっている。
医療現場から都政へ 看護師経験20年の実績
竹平氏の強みは、20年に及ぶ看護師としてのキャリアだ。脳外科や救命救急、訪問看護といった多様な現場経験を経て、「人の命を守ること」を原点に政治の道へ。区議時代から一貫して医療・福祉政策を前に進めてきた。都議としても「アピアランスケア費用助成」や「帯状疱疹ワクチン接種助成」「保育料・給食費の無償化」など、暮らしに密着した施策を実現している。
こうした地に足のついた政策は、特に高齢層や子育て世代からの評価が高い。だが現在、課題とされているのは、現役世代や男性層への浸透が遅れている点だ。竹平氏は街頭演説の回数を増やし、ビジネスパーソンとの意見交換の場を積極的に設けるなど、広く支持を得る努力を重ねている。
「家計応援計画」で都民の暮らしを底上げへ
今回、竹平氏は公明党が掲げる「家計応援計画」を全面に押し出し選挙戦に挑んでいる。都民の声をもとに、物価上昇による生活の負担軽減を狙う政策が並ぶ。修学旅行費や教材費の無償化、通学定期パスの導入、英語教育への投資など、教育分野の支援が充実しているのも特徴だ。
さらに、所得向上を見据えた「世帯年収200万円アッププラン」や、防犯機器の設置助成、避難所の生活環境改善など、安全・安心の取り組みも網羅。「公明党の政策は地味だが実行力がある」との声も多く、竹平氏自身も「一つひとつ、都民の願いをかたちにしていく」と訴えている。
多くの候補が入り乱れる江戸川区の情勢
今回の江戸川区は定数5に対して、有力候補だけで9人が立候補を表明。立憲民主推薦の無所属現職や、自民党の推薦を受けずに出馬する無所属現職が堅調に支持を集める中、新人の台頭も著しく、票の分散は避けられない。
その中で竹平氏は、前回のトップ当選者としての実績を武器に再選を目指しているが、前回のような盤石の支持が見られないのも事実。現在の情勢では「残る3議席を6人が争う構図」となっており、竹平氏もそのうちの1人として熾烈な戦いに挑むこととなる。
“顔が見える政治”で再起を図る
竹平氏は「現場の声を聞き、政策に落とし込む」ことにこだわってきた政治家だ。看護師時代の経験から、「誰もが安心して暮らせる街をつくるには、当事者の声が最も大切」と繰り返し訴えてきた。実際、議会での発言も介護現場やひとり親家庭、女性の健康支援などに焦点を当てるものが多く、現実と政策の橋渡し役としての手腕には定評がある。
選挙戦終盤に向けては、これまで届きづらかった層にどう浸透させていくかが焦点だ。「もっと多くの人に、私の声を直接届けたい」と語る竹平氏の動きに注目が集まっている。
* 竹平ちはる氏は看護師経験を活かし、医療・福祉の政策を多数実現。
* 今回は公明党の「家計応援計画」で物価高対応、教育支援を強調。
* 江戸川区は有力候補9人が乱立する激戦区で、竹平氏は支持拡大を急ぐ。
* 男性層・現役世代への訴求が今後のカギとなる。