板橋区都議選・かまた悦子氏、若者支援と防災で巻き返しへ｜三田線8両化も実績に

かまた悦子氏、苦境の選挙戦で突破口を模索

東京都議会議員選挙・板橋区（定数5）では、現職のかまた悦子氏が厳しい立場で戦いに臨んでいる。今回は有力候補9人が入り乱れる激戦で、共産党新人や立憲民主党現職（都民ファースト推薦）が序盤からリードする展開となっている中、かまた氏は支持の広がりに課題を抱えながらも必死に巻き返しを狙う。

教育現場の経験を政策に活かす

かまた氏は、長年にわたり教育の現場に身を置いてきた実績を強みとし、「若者が未来に希望を持てる社会」をテーマに掲げている。特に、非正規雇用の若者支援や教育機会の格差是正に関心を寄せ、都政にその視点を反映させてきた。かまた氏は「教育から社会は変わる。だからこそ、都政の場で声をあげ続ける必要がある」と訴える。

三田線8両化・防災対策で実績

また、区民の身近な交通インフラに目を向け、都営三田線の8両編成実現にも尽力。混雑緩和だけでなく、安全性や利便性の向上にもつながる取り組みとして、通勤・通学世代の支持を集めたい構えだ。さらに、震災など大規模災害への備えも重視し、地域と連携した防災訓練や避難所の機能強化を訴えている。

支持の広がりに課題、勝利には突破力が必要

しかし、選挙戦では保守層や無党派層、特に男性層への浸透が思うように進んでいない。政策は評価されつつも、「インパクト不足」と見る有権者もおり、知名度や発信力において他の新人候補に押されがちだ。選挙終盤に向けては、街頭活動やSNSを通じたメッセージの拡散、支持者ネットワークの動員など、攻めの戦略が問われる。

残る3議席をめぐる激戦に挑む

共産・立憲の先行に加え、公明、自民、維新、都民ファースト、国民民主、地域政党再生など、各党の有力候補が残る3議席に集中。かまた氏にとっては、地盤の厚さや組織票に頼らない戦い方が必要不可欠である。本人は「都民一人ひとりの声を、必ず都政に届ける」と語り、最後まで全力を尽くす姿勢を崩していない。

かまた悦子氏の戦いの焦点

* 教育現場出身の視点で若者支援に注力
* 都営三田線の8両化や防災対策でも実績
* 保守・無党派層へのアピールが今後の鍵
* 支持基盤の拡大が勝利への決定打となる