2025-06-02 コメント投稿する ▼
江東区都議選2025:細田いさむ氏、災害対策と有楽町線延伸の実績で巻き返し狙う
江東区都議選、細田いさむ氏は地道な実績訴え巻き返しへ
東京都議会議員選挙が6月13日に告示され、6月22日の投票日へ向け、江東区(定数4)ではかつてない激戦が繰り広げられている。そのなかで、現職の細田いさむ氏(公明党)は、支持団体の引き締めと地道な政策実績を武器に巻き返しを図っている。
災害対策と地域防災に実績
細田氏は一貫して「命を守る都市づくり」を掲げてきた。とりわけ注力してきたのが、水害リスクへの備えだ。荒川の氾濫に備えた調節池の整備をはじめ、洪水時にも垂直避難できるビル型の広域避難所の確保など、江東区特有の水害リスクに即した防災政策を粘り強く推進してきた。
また、都内の他地域と比べても浸水リスクが高い江東区において、ハザードマップの周知や住民への訓練にも力を入れ、行政と住民をつなぐ橋渡し役として評価を得ている。
都市インフラと生活利便性向上を両立
都市インフラ整備にも長年携わってきた。なかでも東京メトロ有楽町線の延伸事業は、区民にとって待望の交通改善策であり、細田氏はその実現に向けた議会内外での働きかけを続けてきた。
沿線地域の活性化に向けた「まちづくり」にも熱心で、単なる鉄道延伸にとどまらず、暮らしやすく魅力ある地域づくりを将来像として示している。「交通利便性の向上は、生活の質の向上につながる」として、都市構造の再設計にも意欲を見せる。
子育て・高齢者支援にも取り組み
細田氏は、防災やインフラ整備だけでなく、世代を問わず寄り添う政策にも力を入れる。たとえば、共働き家庭が増えるなかでの「子どもの朝の居場所づくり」や、高齢者の「デジタル弱者」対策としての支援策拡充などは、区民の声を直接反映した施策だ。
また、防犯カメラの設置補助を個人宅にも拡大するよう働きかけ、区民の安心安全な暮らしを下支えしている。街頭演説では「地に足のついた実績で、江東区の安心と発展を守る」と語り、着実な取り組みをアピールしている。
無党派層への浸透が鍵
一方で、選挙戦は想定以上の混戦模様となっている。無所属現職や野党新人の勢いがあり、各陣営が無党派層の票を取り込もうと必死だ。そのなかで、細田氏の支持は公明党支持層を中心に固いが、無党派層や若年層、特に男性からの支持拡大が課題となっている。
それでも「実績こそ最大の信頼」と語る細田氏は、政策パンフレットやSNSを通じて、自らの取り組みをわかりやすく発信し続けている。
江東区都議選を読み解くポイント
* 定数4に対して有力候補が7人以上名乗りを上げる大混戦
* 細田氏は災害対策・交通インフラ整備・子育て支援で実績
* 無党派層や男性有権者への浸透が最大の焦点
* 支持団体の引き締めと現場密着の政策訴えで巻き返し狙う
現職としての責任感と積み重ねた実績を背景に、細田いさむ氏が再び信任を得られるかどうか、残された選挙戦終盤の動きが注目される。