2025-04-21 コメント投稿する ▼
高見千咲市議「議員は続ける」 辞職勧告に反発、「多数派によるいじめ」と反論
辞職勧告にも「納得できない」 姫路市議・高見千咲氏が議員続投を宣言
「多数派によるいじめだと感じている」
兵庫県姫路市の高見千咲市議が21日、市役所で記者会見を開き、議員辞職勧告を受けたことについて「納得できないし残念」としたうえで、議員を続ける考えを明らかにした。
高見市議は今年1月、兵庫県知事選に関して「県警が特定候補を応援するよう通達を出したと聞いた」とSNSに投稿。兵庫県警が「事実無根」として抗議し、削除を求めるなど波紋が広がっていた。
投稿問題から辞職勧告へ
- 問題となったのは1月、高見市議がSNSに投稿した県警内部に関する内容。「斎藤知事ではない候補を応援するよう通達があったと聞いた」というものだった。
- 投稿後、兵庫県警は内容を否定。「誤解を招きかねない」として削除を要請。
- 姫路市議会は2月に政治倫理審査会(政倫審)を立ち上げ、調査を実施。
- 政倫審は「市議として重大な責任がある」と判断し、3月26日の市議会で辞職勧告決議案が全会一致で可決された。
高見市議の主張「説明が不十分」
会見で高見市議は「報告書を読んでも何が違反にあたるのか具体的な説明がなく、いまだに理解できない」と語り、辞職勧告に対して強く反発した。
「私は納得していません。政倫審の結論も、知事選をめぐる遺恨の延長で、多数派による“いじめ”のようなものだと感じています。だからこそ、屈するつもりはありません」と、力を込めて語った。
投稿の意図と信憑性
問題のSNS投稿については、「活動を通じて知り合った信頼できる方から聞いた話でした。話の出どころも明らかで、信ぴょう性があると判断した。自分一人で抱えるべき情報ではないと感じたので、あえて発信しました」と説明。
また、削除を求められたことについては「直接言われた記憶はありません」と話し、削除には応じなかった経緯を明かした。
議会出席なし、自民離党の背景
- 高見市議は昨年11月27日以降、市議会を一度も欠席しており、現在も本会議には顔を出していない。
- 問題発言を受けて自民党を離党し、無所属で活動している。
- 辞職勧告に法的な拘束力はないが、議会としては極めて重い意思表示であり、市民からの信頼回復は容易ではない。
今後の活動に注目
会見での発言を受け、市議会関係者の一人は「発言の自由は尊重されるべきだが、市民の代表としての責任をどう果たしていくのか、今後の姿勢が問われる」と語った。
高見市議は今後も議員としての職務を継続する意向を示しているが、市民や議会からの視線は厳しさを増している。