2025-09-11 コメント投稿する ▼
公約神戸海軍操練所跡を展示施設に 2027年春オープン 神戸港160年で歴史発信
神戸市は11日、再開発が進むウォーターフロントエリアにおいて「神戸海軍操練所」跡とみられる遺構を広く公開するため、展示施設の整備に着手すると発表した。 施設は土地利用計画が固まるまでの暫定活用だが、神戸港開港160年にあたる令和9年(2027年)春ごろのオープンを目指している。 今回の展示施設整備は、港の歴史的ルーツを市民や観光客に伝える役割を担うと期待されている。
神戸海軍操練所跡を展示施設に 再開発エリアで歴史発信
神戸市は11日、再開発が進むウォーターフロントエリアにおいて「神戸海軍操練所」跡とみられる遺構を広く公開するため、展示施設の整備に着手すると発表した。施設は土地利用計画が固まるまでの暫定活用だが、神戸港開港160年にあたる令和9年(2027年)春ごろのオープンを目指している。
操練所は幕臣の勝海舟の進言により元治元(1864)年に開設され、坂本龍馬や陸奥宗光といった倒幕派も受け入れたが、幕末の政局混乱の中でわずか1年で閉鎖された。その後、遺構は港湾施設の基盤となり、慶応4(1868)年の神戸港開港につながったとされる。今回の展示は、近代神戸の原点を象徴する史跡を再び市民の前に示す試みとなる。
「龍馬が学んだ場所を現代に見ることができるのは感慨深い」
「神戸港の歴史とリンクする展示は観光資源にもなる」
「暫定施設と言わず恒久的に残してほしい」
「ウォーターフロント開発だけでなく歴史を大事にする姿勢が良い」
「無料公開はありがたい。市民の誇りになる」
再開発と文化財保護の両立
操練所跡は、令和5年12月の埋蔵文化財調査で石積みの防波堤や明治期の灯台基礎などが出土した。現在は埋め戻されているが、今年度中に再掘削して保存・復元方法を検討する方針だ。展示施設は敷地面積2000平方メートルで、緑地広場や「神戸燈竿(とうかん)」の再現、防波堤遺構の展示が予定されている。無料展示室では陶磁器などの出土品も紹介する。
久元喜造市長は「ウォーターフロントを歩いて巡る中で立ち寄るスポットに位置づけたい」と述べ、観光と歴史教育を兼ねた拠点づくりへの意欲を示した。近隣では阪神高速の大規模工事が進んでおり、土地利用計画が確定するまで暫定施設とするが、将来的にも展示継続の方針を明らかにしている。
神戸港開港160年と歴史観光
神戸港は開港以来、日本の近代化と国際交流の拠点となってきた。今回の展示施設整備は、港の歴史的ルーツを市民や観光客に伝える役割を担うと期待されている。特に2027年は開港160年の節目であり、観光・教育面での活用が地域振興に直結する。
ウォーターフロント再開発は商業や観光に重点が置かれる一方、歴史資源の活用が課題とされてきた。操練所跡の公開は、近代史を背景に持つ神戸ならではの都市魅力を発信する一助となるだろう。
この投稿は久元喜造の公約「ウォーターフロントエリアのマネジメント強化」に関連する活動情報です。この公約は0点の得点で、公約偏差値31.1、達成率は0%と評価されています。