福岡県知事選、服部誠太郎氏が再選　低投票率の中で与野党相乗りの支援が奏功

2025年3月23日、任期満了に伴う福岡県知事選が行われ、無所属の現職である服部誠太郎氏（70）が再選を果たした。服部氏は自民党、立憲民主党、国民民主党、公明党、社民党の推薦を受け、無所属の弁護士で共産党が支持する吉田幸一郎氏（45）、諸派の政治団体代表である新藤伸夫氏（76）、無所属の自営業の藤丸貴裕氏（48）の3新人を破った。投票率は31.58％で、前回選挙を下回る低さとなった。

■ 服部氏の組織戦と政策訴え
再選を果たした服部氏は、与野党の推薦を受け、連合福岡や県農政連など100を超える団体から支援を取り付けるなど、組織戦を展開した。1期4年の実績をアピールし、少子高齢化対策やデフレからの脱却といった政策課題に取り組む姿勢を強調した。

■ 吉田氏の主張とSNS活用
一方、吉田氏は最低賃金の2,000円への引き上げを主張し、街頭演説を重ね、SNSを積極的に活用して支持拡大を図ったが、結果として及ばなかった。

■ 新藤氏と藤丸氏の苦戦
新藤氏と藤丸氏も選挙戦に臨んだが、支持を広げることができず、結果として再選を果たした服部氏に対抗するまでには至らなかった。

■ 低投票率の背景
今回の選挙では投票率が31.58％と低迷し、前回選挙を下回る結果となった。低投票率の背景には、候補者間の政策論争の乏しさや、有権者の関心の低さが指摘されている。