立憲民主党、河村正剛氏を参院選群馬選挙区に擁立

立憲民主党群馬県連は、2025年夏の参議院選挙群馬選挙区（改選数1）に、社会活動家の河村正剛氏（51）を擁立する方針を発表しました。河村氏は、全国の児童相談所への寄付が相次ぐ「タイガーマスク運動」のきっかけを作った人物として広く知られています。

■河村正剛氏の経歴と社会活動
生い立ちと初期の経験: 1973年、福岡県北九州市に生まれました。養親からの虐待や育児放棄を受け、16歳から一人暮らしで高校生活を送るなど、困難な環境で育ちました。

上京とボランティア活動: 1996年に上京し、東京都足立区に移住。1998年からは足立区内の児童養護施設へのボランティア活動を開始しました。

群馬県への移住と「タイガーマスク運動」の発端: 2006年に群馬県前橋市に移住し、2010年12月25日のクリスマスに「伊達直人」の名義で市内の児童相談所に新品のランドセル10個を寄贈。これが「タイガーマスク運動」の始まりとなり、全国の児童相談所への寄付が相次ぐ社会現象へと発展しました。

行政支援制度の創設と受賞歴: 2017年3月、前橋市と共に「タイガーマスク運動支援プロジェクト」を発足し、同年11月には「ふるさとチョイスアワード2017」で全国大賞を受賞しました。

■参院選への立候補と今後の展望
河村氏は、児童養護施設の子どもたちへの支援活動を通じて、社会的養護の重要性を訴えてきました。参院選への立候補は、これらの活動をさらに広め、政策提言を行うための一歩と位置付けられています。自身の経験を生かし、社会的養護の現状や課題について議論を深めることが期待されています。

河村氏の活動は、児童養護施設の子どもたちへの支援にとどまらず、社会全体の福祉向上に寄与するものとして高く評価されています。参院選での活躍が、今後の社会福祉政策にどのような影響を与えるか、注目が集まっています。