2026-03-13 コメント投稿する ▼
坂本予算委員長の解任決議案を否決、野党4党が提出、与党が予算案を強行採決へ、審議時間は大幅短縮
衆議院は2026年3月13日の本会議で、衆院予算委員会の坂本哲志委員長に対する解任決議案を与党の反対多数で否決しました。解任決議案は中道改革連合、参政、チームみらい、共産の野党4党が12日夜に共同提出していました。坂本委員長が職権を連発して予算審議を強引に進めたことへの抗議です。与党は年度内成立を目指して審議を加速させており、13日中に予算案を衆院通過させる見通しです。
坂本委員長は12日の理事会で、13日に2026年度予算案の締めくくり質疑や討論、採決を行うことを職権で決めました。野党側は「独善的な運営は断じて容認できない」と強く反発し、理事会を欠席しました。解任決議案では、坂本委員長が委員会運営で野党の主張に反して職権を連発したと指摘し、「合理的理由もない年度内成立を最優先させた」と批判しています。
「強引に予算審議を打ち切った」
「極めて乱暴な国会審議だ」
与党の強硬姿勢と野党の反発
高市早苗総理は2026年度予算案を3月末までに成立させるよう自民党幹部に指示しています。自民党は衆院通過の期限を13日と設定し、月末までに予算案を参院で可決、成立させる日程から逆算して方針を決めています。与党は予算成立が遅れれば新年度の国民生活に支障をきたすとして、25年度内の成立を訴えてきました。
衆院予算委は13日午後、総理と全閣僚が出席して締めくくり質疑を実施し、予算案を可決します。高市総理は質疑で「全ては国民の安心のためという思いは与野党共通だ」と述べ、年度内成立に理解を求めました。予算案は衆院本会議に緊急上程され、13日夜に衆院を通過する見通しです。
木原稔官房長官は13日の記者会見で26年度予算案について「政府としては国民生活に支障が生じさせることがないように、野党にも協力をお願いしつつ、年度内に成立させていただけるよう国会での審議に誠実に対応していきたい」と話しました。
一方、中道改革連合の小川淳也代表は13日の記者会見で「極めて乱暴な国会審議の進行に抗議する」と批判しました。野党側は審議が不十分だとして、与党の強硬姿勢に反発を強めています。
審議時間の大幅短縮
与党は予算委員長らが審議を短縮し、野党の合意を得ないまま職権を使って進行を急ぐ場面が目立ちました。13日に予算案が衆院を通過すれば、審議時間は2025年の92時間に比べて大幅に減ることになります。
12日の衆院予算委では、高市総理が出席して集中審議を開きました。与党側が午前の質疑を終えて休憩に入った後、13日の日程を協議する理事会を開こうとしましたが、野党が反発し、午後の再開が遅れました。審議が1時間ほど中断する事態になりました。理事会の開催で与野党が折り合わず、1時間以上中断する異例の展開となりました。
坂本委員長は12日、国会内で記者団の取材に応じ、13日に予算案を採決すると職権で決めたことについて「できる限り予算を年度内に成立させなければいけないという思いに間違いはない。私自身の判断は妥当だと思っている」と正当性を強調しました。坂本委員長は巨大与党を背景に、審議日程などを与野党合意によらず委員長職権で決定することが度々ありました。
坂本委員長はさらに「短い時間でできるだけ充実した予算審議にする一方、年度内成立を目指すのが私の責務だ」と強調しました。イラン情勢や原油価格高騰などを挙げ「世界情勢が不安定化している中で、早急に予算を成立させるべきだという考えで採決を決めた」と述べました。
参院での審議は不透明
2026年度予算案は一般会計の総額が122兆3092億円と2025年度の当初予算をおよそ7兆円上回り、物価高対策や防衛費の増加などで過去最高となります。衆院を通過した後は参院に送付され、参院での審議が始まります。
しかし、与党の過半数割れが続く参院での審議の行方は不透明です。野党は反発を強めており、与党の異例の早さで衆院審議を打ち切る姿勢に対して、参院でも厳しい姿勢で臨むことが予想されます。年度内成立を目指す高市総理の指示を踏まえた与党の強硬姿勢が、かえって参院での審議を難航させる可能性があります。
与党は国民生活に支障をきたさないよう年度内成立を訴えていますが、野党との対立が深まる中で、参院での円滑な審議が実現できるかが焦点となります。