2025-04-28 コメント投稿する ▼
うるま市長選2025 中村正人氏が再選 約7000票差で市政継続に支持集める
現職・中村正人氏が圧勝、安定した市政運営を訴え
沖縄県うるま市の市長選挙が4月27日に投開票され、無所属で現職の中村正人氏(60)が2万5699票を獲得し、2期目の当選を果たした。自民党と公明党の推薦を受け、堅実な市政運営と国との連携強化を訴えた中村氏は、前県議で無所属新人の照屋大河氏(53)=共産、立憲民主、社民、社大推薦=に6974票もの大差をつけた。
中村氏は選挙戦を通じて「人が輝き、ありのままが感動を生む町を、市民と共につくる」と強調。市総合体育館や火葬場、給食センターといった老朽化した公共施設の建て替えを推進する考えを示し、地域経済を支えるインフラ整備を柱に据えた。市民からは「国と太いパイプを持つ安定感」が高く評価された形だ。
争点は経済・子育て支援・基地問題
今回の市長選では、地域経済の活性化、教育・子育て支援、さらに米軍・自衛隊基地に関連する安全保障問題が主な争点となった。
中村氏は「経済が福祉を支える好循環社会」を掲げ、大型事業による地域振興を進める方針を打ち出した。一方、照屋大河氏は「市民主体の行政」「対話によるまちづくり」を訴えたが、支持拡大には至らなかった。
最低投票率、政治への関心低迷あらわに
投票率は53・88%と、前回2021年選挙(55・49%)をさらに下回り、うるま市の市長選として過去最低となった。
コロナ禍による生活変化に加え、政治への関心低迷も影響したとみられる。当日の有権者数は9万8269人(男性4万8572人、女性4万9697人)だった。
自民・公明が連勝、オール沖縄に痛手
今年に入って、自民・公明両党は沖縄市長選、浦添市長選に続いて、県内で3つ目の重要な首長選を制した。
県内3番目の人口規模を誇るうるま市での勝利により、今夏に控える参院選、さらには2026年の県知事選に向け、大きな弾みをつけた格好だ。
一方、玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢力にとっては厳しい結果となった。県政与党は態勢の立て直しを迫られ、今後の県政運営にも影響が及ぶ可能性がある。
- 中村正人氏(自公推薦)が再選、照屋大河氏に約7000票差
- 争点は経済政策、子育て支援、安全保障問題
- 投票率は53・88%で過去最低
- 自民・公明は県内3連勝、オール沖縄は苦境に直面