2025-10-02 コメント投稿する ▼
南風原町体育協会で950万円不正流用 県警が業務上横領の疑いで捜査
協会が提出した被害届を与那原署が2025年9月30日付で受理し、業務上横領の疑いがあるとして捜査を進めています。 協会は内部調査を進め、会計処理の過程で不自然な資金流出を確認したため、警察に被害届を提出していました。 協会は公益的な活動を担う団体であり、資金は住民の信頼に支えられています。 与那原署は業務上横領の疑いで捜査を進めており、職員の資金流用の目的や使用先の特定を急いでいます。
南風原町体育協会で950万円不正流用、県警が捜査へ
沖縄県南風原町の町体育協会で、当時50代の職員が協会口座から約950万円を無断で引き出し不正に流用していたことが明らかになりました。協会が提出した被害届を与那原署が2025年9月30日付で受理し、業務上横領の疑いがあるとして捜査を進めています。
協会によると、この職員は2025年4月から6月にかけて複数回にわたり現金を引き出し、不正利用していたとされます。発覚後の7月1日付で自主退職しており、既に協会を離れています。協会は内部調査を進め、会計処理の過程で不自然な資金流出を確認したため、警察に被害届を提出していました。
地域社会に与える影響
町体育協会は地域のスポーツ大会や少年団活動の運営、施設の維持管理などを担っています。950万円という額は年間運営費の中でも大きな割合を占め、地域の活動に少なからぬ影響が及ぶ可能性があります。住民からは「子どもたちの活動資金が失われたのではないか」という不安の声も上がっています。
「町の大会が中止にならないか心配」
「信頼していた協会でこんなことが起きるなんて残念」
「資金が戻らなければ活動が制限されるのでは」
「きちんと説明してほしい」
「再発防止策を徹底してもらいたい」
こうしたSNS上の声は、事件の影響が単なる金銭問題にとどまらず、地域社会全体に不安を広げていることを示しています。
問われるガバナンスと再発防止
協会は公益的な活動を担う団体であり、資金は住民の信頼に支えられています。今回の不正流用は内部チェック体制の甘さを露呈した形です。自治体や関係団体との連携不足も背景にあるとみられ、資金管理の透明性や監査体制の強化が求められています。
また、職員が退職後に捜査が本格化するという時間差も課題です。被害届の受理から捜査開始までに数か月を要したことで、地域住民の不信感はさらに高まりました。信頼回復のためには、協会が速やかに全容を公表し、会計処理の見直しや第三者による監査を導入することが不可欠です。
今後の捜査の行方
与那原署は業務上横領の疑いで捜査を進めており、職員の資金流用の目的や使用先の特定を急いでいます。刑事責任の有無だけでなく、流用された資金がどこまで回収可能かも焦点です。被害額が大きいため、民事的な返還請求や損害賠償問題にも発展する可能性があります。
今回の事件は、地域のスポーツ活動を支える基盤に深刻な影響を与えています。再発防止に向けた制度改革と同時に、住民に対する説明責任を果たすことが、協会と行政双方に求められています。