2025-11-04 コメント投稿する ▼
「首相の改憲発言は憲法9条違反」共産・小池晃氏が強く非難/「断じて許されない」発言の真意とは
小池氏はさらに、「首相が憲法を守る立場にありながら、改憲を進める発言をすること自体が自己矛盾だ。 小池氏は「憲法改正の是非を議論する前に、まず政治権力が憲法の枠内にあるべきだという原点を確認する必要がある」と述べ、政府与党に対して憲法尊重の原則を徹底するよう求めました。
小池晃氏、高市首相の改憲発言を痛烈批判「断じて許されない」
日本共産党の小池晃書記局長は2025年11月4日、国会内での記者会見で、高市早苗首相の改憲に関する国会答弁を強く批判しました。高市首相は同日の衆院本会議で「改正案を発議し、少しでも早く国民投票が行われる環境をつくっていけるよう全力で取り組む」と述べ、事実上、憲法改正を前進させる方針を明言しました。
小池氏はこの発言について、「首相が本会議の場で改憲推進をここまで明言したのは、おそらく初めてではないか」と指摘。そのうえで、「断じて許されない答弁だ。憲法9条が定める“公務員の憲法尊重擁護義務”に明確に反する」と強い口調で非難しました。
小池氏はさらに、「首相が憲法を守る立場にありながら、改憲を進める発言をすること自体が自己矛盾だ。これでは行政の長としての資格が問われる」とも語り、政権の姿勢を厳しく批判しました。
共産党としては、首相発言を「憲法秩序に対する挑戦」と位置づけ、今後、国会で追及を強める方針です。小池氏は「憲法改正の是非を議論する前に、まず政治権力が憲法の枠内にあるべきだという原点を確認する必要がある」と述べ、政府与党に対して憲法尊重の原則を徹底するよう求めました。
また、小池氏は「国会での首相発言は、単なる政治的スローガンでは済まされない。憲法を所管する立場の政府が、自ら“改憲推進”を宣言することは、立憲主義の根本を揺るがす」と指摘。改憲発議に向けた与党の動きを「危険な段階に入っている」と警鐘を鳴らしました。
高市政権は就任以来、憲法改正を重要政策の一つとして掲げており、自衛隊の明記や緊急事態条項の導入などを論点に挙げています。しかし、野党側は「憲法を守る立場の首相が改憲を主導するのは本末転倒だ」として強く反発しており、改憲論議は今後さらに激しくなる見通しです。