2025-05-22 コメント投稿する ▼
国民民主党が選択的夫婦別姓法案を提出へ 子の姓は戸籍筆頭者に統一する現実案で制度改革へ
選択的夫婦別姓、国民民主が法案提出へ
子の姓は「戸籍筆頭者と同一」 現実路線で制度改革に一歩
国民民主党は、選択的夫婦別姓の制度化に向けて、民法改正案の提出を来週にも行う方針を固めた。今回の案では、夫婦が別の姓を名乗ることを選んだ場合でも、子どもの姓は婚姻時に定めた「戸籍の筆頭者」と同じとする新たなルールを軸に据えている。
戸籍制度そのものには手を加えず、具体的な運用方法については政府に判断を委ねる形とする。選択的夫婦別姓に関しては長らく議論が続いていたが、ようやく国政の場で現実的な法案として具体化することになった。
党内調整を経てたどり着いた「筆頭者案」
党内では、子どもの姓の決め方を巡って様々な意見が交わされてきた。男女共同参画推進本部では当初、婚姻のタイミングで子の姓も決める方式を提唱していた。一方で、玉木雄一郎代表は、戸籍上の筆頭者に子どもの姓を合わせる案を支持。出産を予定しない夫婦への配慮や、手続きの簡素化といった観点から議論が重ねられ、最終的に筆頭者ルールに落ち着いた。
この方式であれば、複雑な戸籍制度に大きな変更を加える必要もなく、選択的夫婦別姓の実現と家族の一体感の維持を両立させることが可能となる。
「中道改革政党」としての役割を果たす
国民民主党は、「選択的夫婦別姓を導入する」との公約を過去の選挙で掲げてきた。今回の法案提出は、その公約を一貫して実行に移そうとする姿勢の表れでもある。理念だけでなく、実際に機能する制度として落とし込む姿勢は、他党との差別化を強く印象づけている。
この提案は、急進的でもなく、かといって現状維持でもない、まさに現実と理想の間でバランスを取った内容といえるだろう。家族の形が多様化する中で、制度もそれに対応していく必要があるという国民民主の立場が、法案に明確に反映されている。
SNSでも評価の声が広がる
今回の国民民主党の動きに対し、SNSでは様々な反応が見られた。中でも「中道で冷静な改革案」として評価する声が目立っている。
「夫婦別姓って感情論になりがちだけど、これは冷静でいい案だと思う」
「子どもの姓が迷子になる心配がなくなる。こういう落とし所なら納得」
「過激すぎず、無難すぎず。現実的な提案ができるのは国民民主だけ」
「出産を予定してない夫婦のことまで考えてる。さすが中道政党」
「今の戸籍制度を大きく壊さずに進めるってところが賢い」
こうした声は、国民民主党が単なる理想主義ではなく、生活者目線に立った制度設計を行っていることの裏付けともいえる。
制度の選択肢を広げる第一歩
今回の法案提出は、家族のかたちが多様化する現代において、制度面でもその現実に追いつこうとする重要な一歩となる。制度は一気に変えるのではなく、社会の受け入れ状況を見ながら段階的に調整していく必要がある。その意味で、今回の国民民主党の提案は、極端な主張を避け、現実と理想の中間を柔軟に模索した点で、多くの国民の理解を得やすいものといえる。
与野党間で長らく膠着してきた夫婦別姓の議論だが、この現実路線の一手が、再び議論を前に進める契機となるかもしれない。