2025-04-17 コメント投稿する ▼
「中国には抗議しないのか?」佐藤正久氏が岩屋外相に激怒 カナダの“反日博物館”対応に疑問

「韓国には強く出るのに中国には沈黙?」佐藤正久氏、岩屋外相の姿勢を痛烈批判
自民党の佐藤正久参議院議員が、岩屋毅外相の外交姿勢について厳しく苦言を呈した。17日に自身のX(旧Twitter)を更新し、カナダ・トロントにある中国系団体の「反日博物館」について、外相がこれまで一切抗議していないと明かされた国会答弁に対し、「韓国には強く出るのに、中国には沈黙なのか」と不満をあらわにした。
投稿によれば、佐藤氏は国会の委員会で岩屋氏に対し、「久々に熱くなった」と語っている。それほどまでに、現政権の対中外交が歯切れの悪いものだと感じているようだ。
岸田前首相の「独・慰安婦像撤去要請」との落差
比較として佐藤氏が挙げたのは、ドイツ・ベルリンのミッテ区に設置された韓国系団体による慰安婦像に関する政府の対応だ。岸田前首相はドイツのショルツ首相に対し、像の撤去を正式に要請している。一方、カナダにある中国系団体の博物館では、反日的な展示が続いているにもかかわらず、日本政府からの抗議は一切行われていない。
「G7の場などで何度も顔を合わせているのに、カナダのジョリー外相に対して展示物の是正を求めたことはない。今後抗議する予定もないと答弁した」と佐藤氏は明かす。
「反日教育の拠点」への警戒
問題視されているトロントの施設は、中国政府と近い関係にある団体が設立したとされ、日本の戦時中の行為を強く非難する内容の展示を行っている。佐藤氏は「カナダ・トロントが反日の教育拠点化している」とも表現し、こうした展示が現地の中国系住民や若い世代に日本への誤解や偏見を植え付ける危険性を強調した。
「ダブルスタンダードでは外交を誤る」
佐藤氏が今回問題視しているのは、外交の一貫性だ。「韓国に対しては毅然とした態度をとるのに、相手が中国だと沈黙を守る――。これではダブルスタンダードと言われても仕方がない」とし、外務省の姿勢に疑問を呈した。
今後について、佐藤氏は「是正を求めて引き続き追及する」としており、政府の外交方針を問い直す姿勢を崩していない。
日本の国益をどう守るか、世界にどう発信していくか。中国や韓国、カナダといった国々との関係をめぐる外交のバランスは、今後も大きな課題となりそうだ。