2025-03-07 コメント投稿する ▼
大阪・関西万博で日中韓首脳会談を提案
■松川氏の提案の背景と詳細
- 外交と防衛の重要性:
松川氏は、中国との関係について「外交と防衛は車の両輪だ。有事を抑止しつつ、建設的で安定的な関係をつくる必要がある」と述べ、偶発的な衝突を避けるための対話と意思疎通の重要性を強調した。
- クアッドとの連携:
日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」などの抑止力を背景に、中国との外交を進める必要性に触れた。
- 大阪開催の利点:
日韓国交正常化60周年を踏まえ、「万博を活用して、日中韓首脳会談を大阪開催としてはいかがか。大阪の方が、東京よりもソウルにも北京にも近い」と語った。実際、東京からソウルまでは約1,157km、北京までは約2,100kmである。一方、大阪からソウルや北京への距離はこれより短いとされる。
- 国民感情への影響:
首脳が互いのパビリオンを訪問し合い、公式キャラクターの「ミャクミャク」と写真を撮る姿などが伝われば、国民感情や関係安定にも資するとのアイデアも披露した。
■政府の対応
- 岩屋外相の見解:
岩屋氏は「万博は重要な外交機会になる」とし、日中韓首脳会談について「まずは日中韓外相会合をやって段取りをしていきたい。首脳会談の具体的な開催時期や場所は何ら決まっていないので、提案も踏まえ、今後しっかり検討させていただきたい」と述べた。
- 石破首相のコメント:
石破茂首相は「万博を通じて新しい日本の姿、世界の姿、そして、首脳も交流し、一般の人々も交流するという機会になればいいなと思っている」と語った。
■日中韓首脳会談の歴史
日中韓首脳会談は、2008年から定期的に開催されてきたが、2020年から2023年までは新型コロナウイルスの影響や日韓関係の緊張により中断していた。しかし、2024年5月26日から27日にかけて、第9回会談が韓国・ソウルで開催され、中国の李強首相、韓国の尹錫悦大統領、日本の岸田文雄首相が出席した。